今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のパリの異界

 

年が明けて

三が日の3日目

ベルヴィルという町内に行ってきました。

 

ここは

パリ市内に2箇所ある「チャイナタウン」の一つですが

エディット・ピアフが生まれたりした

古き良き時代のもともとパリの下町でした。

 

第二次大戦後

植民地から独立したアルジェリアから

物価の安いこの辺りに移民たちが多く棲みつき

その後中国人に取って代わられて

中華街のようになっていったのです。

 

パリの南の

ショワジーという町内にも

もう1箇所

ヴェトナム戦争終結前後に脱出したボートピープルを

多く受け入れたフランスが

ちょうど再開発中で

中高層の住宅ビルをたくさん建設していたこともあって

その町内に受け入れて

中華街がもう一つできたのです。

 

そのショワジーには時々行くのですが

ここベルヴィルは

何年かに一回くるかどうか。

 

朝市が立っていた「ベルヴィル大通り」の

一角に

六角堂の形にキオスクができていて

たまげた。

 

今回の目的は

中国漢方薬剤師のお店を探すこと。

 

 

ありましたよ。

 

実は近年よく足がつるのですが

最近JSTVという日本のテレビを流す衛生チャンネルで

 漢方薬の番組を見て

『芍薬甘草湯』

という薬が効くと言ってましてね。

 

 

小さなお店で

中にはおやじさんが一人。

 

恐る恐る聞いてみました

幸い薬の名前は「漢字」なので

それを見せて。

 

少し考えて

「30分くらい待てれば調合できるよ」

と言われました。

 

 

狭い店内の三方の壁は

漢方薬でびっしり。

 

 

ほとんど全部が乾物ですが

ポスターのようなものには

冬虫夏草の絵も描いてありました。

 

 

私が聞いた「芍薬甘草湯」という

「製品」はないようですが

芍薬と

甘草とを

薬研で引いて

白湯に溶かして飲むようにしてくれるとのこと。

 

 

15回分で47ユーロだそうです。

 

安く上げたければ

上のようなビニール袋入りの

芍薬2袋と

甘草1〜2袋買って

適量を自分で「煮出して」飲め

と言われました。

 

各一袋8ユーロくらい。

 

 

結局

今日は30分は待つ時間がない

ということで

次回来るからと帰ってきたのです。

 

よく考えてみたら

足がつる度に(死ぬほど症状が酷いのです)

対処的に飲むつもりで20回分ほどと言ったら

漢方は

毎日のみ続けて体質を変えてゆく

という発想なので「15日分」という

言い方だったのです。

 

いいお店を見つけました。

 

他の目的のお薬も含めて

今度ゆっくり買いにこよう。

 

そういえば

旧正月を祝う中国人たちですが

通りには

一応新年の飾りつけがしてありました。