今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の大航海時代の末裔たち

 

世の中には

色々なお店がありますが

何が面白いかって

「香辛料」の専門店

ほど面白いお店は

そう多くはないと思います。

 

 

例えば

『インド航路』という名の

このお店。

 

そんなに広くはないスペースに

ありとあらゆる

香辛料と

塩と

それらの調合品とが

ひしめき合っていて

まるで「香辛料のアリババの洞窟」と言っても

過言ではないと言った感じ。

 

 

これらはすべて

「胡椒」なのです。

品種と産地ごとに選べるわけです。

 

平均して10g10ユーロといったところ。

 

現代のように

品質管理もできず

冷蔵庫も冷凍庫もなく

古くなって痛んだお肉を美味しくいただくために

お肉が主食であった王侯貴族たちにとって

「胡椒」は欠かせない生活必需品だったわけで

「胡椒の1グラムは金の1グラム」

とすら言われていました。

 

スペインに牛耳られていた西廻りのインド航路を

東回りで開拓したポルトガル人たちは

決死の意気込みだったわけです。

 

 

 

各種マスタードや

ゴマや

聞いたこともないハーブの種が

これでもか

と言うほど並んでいます。

 

 

そして

古代エジプトから

労働者の給料として

貨幣の代わりに用いられていた「塩」も

限りなく豊富です。

 

 

山奥で取れる塩

砂漠の砂の下から取れる塩

地下水から作る塩

海岸で作られている塩

各種香料を混ぜた塩.....

 

 

それに

古今東西のあらゆる伝統料理に使われる

調味用の「調合」された香辛料の数々。

 

 

インド料理用だけでも10類以上あり

その他の東南アジア各地の料理や

中央アジアの料理用や

アラブやトルコの

クスクス・タジン・ケバブ各種。。。

 

 

魚料理用

肉のグリル用

赤身肉用(牛肉・羊肉)

白身の肉(仔牛)

豚肉用・鶏肉用。。。

 

 

香辛料屋さんの店内は

目で見て興奮させられ

鼻腔で香って興奮させられ

どうしても財布の紐が緩くなります。

 

 

買ったは良いが

どう使うのか分からず

そのまま飾りに成ってしまう

なんてこともあるかもしれませんけどね。