今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の「落ち葉拾い」

 

「...枯葉はバケツに集められる

 ほら 僕は忘れてない...」

 

イヴ・モンタンが狂おしく歌った

「枯葉」のお話です。

 

連日

最低気温10〜12度

最高気温17〜21度

時折小雨

という日々が続いています。

 

通りの並木は

色づいた葉っぱから順に落ち

まだ黄葉しきっていない葉っぱが

少ない数で枝々にへばりついています。

 

当然

下の道路には落ち葉がたまり

連日の時折降る雨で

石畳やコンクリートにへばりついて

あまり良い眺めとは言えない時期となりました。

 

それでも

数日に一回は清掃車が巡回してきて

回収されます。

 

 

 

車の駐車ゾーンは

歩道の脇の毎日の清掃の為に水を流すところを

タイヤでふさいでいることも多く

歩道以上に落ち葉がたまってしまいます。

 

 

車を一晩駐車した後

そのまま次の日も停めたままだと

落ち葉の洗礼を受け続け

ボンネットやウインドーや屋根は

どんどん侵食されてゆくのです。

 

 

 

 

張り付いた落ち葉の量で

停めている時間の長短が

想像できてしまうってことになっちゃいます。

 

 

ところで

1930年代に撤去した

パリの最後の城壁の跡に作られた環状道路

「Petite Ceinture 略して PC(小さい帯)

には

現在トラムが作られていて

その軌道上は芝生なのです。

 

当然そこにも落ち葉は容赦なく

降り積もります。

 

 

 

そこは水洗いで撤去することはできないので

背中に背負ったモーターで

強力な風を吹き付けて軌道外に吹き出す

送風機を持った係りの人海戦術という事に

相成ります。

 

このトラムは

2012年に開催された五輪に

「前回パリ五輪」の100周年で立候補して

そのために作ることになったのです。

 

セーヌがパリに入り出て行く2カ所で

PCは北と南に分かれるのですが

南は完成していた五輪開催最終決定の直前

時のシラク大統領が何かの折に

「北欧のよう食物の拙いところで生まれ育つと

 〇〇に成る」

という信じられない軽口を叩いたことが

マスコミに漏れて

親フランスだった北欧2カ国が

最終投票でロンドンに投票して

パリ五輪は泡と消えてしまったという

アホみたいな事があった後

北側のトラム建設は中止になっていました。

 

結局2024年に開催が決まって

改めて北も作っているところです。

 

おばかな政治家は

洋の東西を問わずに存在するものだと

改めて感じたというか

納得したというか。

 

「口は災いの元」

を地で行くお話であります。

 

 

まあ

賄賂で開催を得るのと

ドッコイどっこいなのか

それともましなのか

恥ずかしさの点では

判断は微妙なところですね。