今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の異臭

 

7月19日火曜日のパリは午後そうそうに

41度!!!

 

いやあ

暑かった。

 

所用で近くに短時間出かけましたが

とても

そのまま「恒例」の散歩を続ける勇気はなく直帰。

 

本日は「今日の街角」からをお伝えするネタは無いのかと

思っておりました。

 

夕食を済ませた頃

何やら

何かが燃える様な異臭がしてきました。

 

実は最近はずっと

深夜に鉄が焼けるような匂いがかすかにしていて

給湯用のガス湯沸かし器が

やばいのではなかろうかと

ちょっとだけ心配したりしていたのです。

 

たまたま外を見ると

正面の建物のいくつかの窓から

数人の住人が身を乗り出して

左のほうを見ていました。

 

これはもしかしたら「火事では無いか」と

同じように窓から身を乗り出して

右の奥を覗くと

冒頭の写真のような光景。

 

火事と喧嘩は江戸の華!

 

それっ

とばかりに恥ずかしながら

簡単に着替えて下に降り

150mほど先の交差点まで行ってみることにしましたよ

ええ。

 

 

そしたら

そこの交差点から先が封鎖されていて

でも

しっかりパリにも野次馬はいるもんだ

と勇気を得て紅白のテープまで前進。

 

 

こうなっておりました。

 

禁止のテープから更に150m先が

五差路の複雑な交差点で

突き当たりのレストランから煙が出ておりました。

 

その五差路に横から入る道まで迂回してみると

交差点の15mほど手前で

警官が車を追い返しています。

 

 

もっと手前で

進入禁止にしてれば良いものを

皆狭いところでUターンさせられ

右往左往。

 

 

その警察官の前を横切って

道の反対側に行き

精一杯アップにして撮しました。

 

 

どうやら

レストランの向かって左端の

玄関あたりが真っ黒けになっている模様。

 

 

その間にも

黒煙は濃くなって勢いを増したり

薄くなっていったりを

繰り返していますが

消防隊は

躍起になって消火活動に取り組んでいる様子もなく

煙ほどに

実際に火災は深刻ではないのかもしれません。

 

 

帰宅後しばらくして

ネットで火災状況をググってみたら

面白い記事が数社から流されていたのを発見。

 

「本日パリで感じられている焼ける匂いと空の霞は

 ローカルの火災が原因ではなく

 1週間ほど続いている

 ジロンド県の山火事の煙の分子が

 パリ首都圏まで達したせいである」

 

ええええ?

 

気象庁とパリ天気予報室の発表で

大気1リットル中に

何百ミリグラムの煤が含まれていて...云々。

 

フランス南西部

ボルドーを中心都市とした

バスクまでつながるジロンド県では

この1週間ほどで

3000ha以上の林が消失して

現在も延焼中なのです。。。