今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の砂漠

 

いつの頃だったか

日本で「東京砂漠」という言葉が

飛び交った時代があったような。

 

と思ってググってみたら

なんと

歌謡曲のタイトルでした。

 

『内山田洋とクールファイブ』。

 

そりゃ飛び交うわけだ

流行歌(はやりうた)だったら

道を歩けばどこからか音楽が流れているのが

日本なんだから。

 

そこで

パリの話なのですが

今や

パリは「砂漠」と言っても過言ではない状況にあります。

 

何しろ

誰も歩いていないし

車も走っていないし

ただ太陽だけが照りつけている状況。

 

 

ただし

これは「暑い」からではなくて

ヴァカンスだから。

 

一部の観光目的地以外は

誰もいないパリ。

 

 

もちろん

エッフェル塔周辺は

この有様ですし

セーヌの両岸と

シャンゼリゼと凱旋門

ルーブル界隈ととオペラ座界隈

モンマルトルや

マレ地区などは

人が溢れかえっています。

 

全員が内外の観光客です。

 

でも

住宅街とオフィス地区は。。

 

 

 

 

どうです

見事に砂漠でしょ?

 

そんな中でも

町内の食料品店は店を開けています。

 

 

7・8月の二ヶ月をずっと閉めるわけにはいかないので

多分

8月に閉めるのでしょう。

 

それより

日よけのテントが

一部濡れているのがお分かりになるだろうか。

 

なんと

ホースを巻きつけて

手製の「散水装置」で

商品の上からミストを注いでいたのです。

 

 

写真では分かりにくいですが

とっくとご覧くださいまし。

 

テントから

霧のカーテンが下りております。

 

 

こんなん

初めて見た。

 

 

正面から遠目には

よくわかりませんが

水滴が滴っているのは

かろうじて見分けられます。

 

店の入り口の横に

親父さんが座って店番してるのが

極めてアラブ的光景です。

 

それにしても

この手の店は

近所の家庭が何か足りない時に

緊急で補うために買いにくるというタイプの店なので

店頭の青果物が羽が生えたように売れて行くわけではなく

連日の日差しと熱暑に

ひからびさせるわけにはいかない

という

親父さんの急遽考えついたアイデアなんでしょう。

 

本当

初めて見た。

 

感動したw

 

 

明日は39度

明後日は40度超との予想が出ている

文字通りの砂漠になりかかっている

パリの今日この頃です。