今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の双葉の集う場

 

静かで車も殆ど通らない住宅地の

狭い一通の通りを行くと

突如カラフルな壁に遭遇しました。

 

 

その建物の先から

歩道が少し狭くなっていて

1mほどの壁が衝立のように出っ張り

とても色鮮やかな絵が書いていあるのでした。

 

そして

仕切りの内側にも何やら綺麗な装飾が。

 

 

そこにあるのは

陶器のプレートの数々。

 

 

近づいてみると

釉薬のかかった陶器のプレートに

豊かな色彩で

蝶々だったり

鳩だったり

鸚鵡だったり

駝鳥だったり

パンダだったり。

 

かわゆくて素敵

完成度も高い。

 

 

扉は閉まっていましたが

看板には

「アッソシアシオン

 アトリエ・デ・ザンジュ

 アール・プラスティック」

とある。

 

訳して

「天使のアトリエ協会

 祖型美術」

 

要するにちっちゃな子供達専用の

工作クラブらしいのです

NPO法人の。

 

やっている内容も

絵画

表現力

自由形式

想像力

創造力

水彩画

デッサン

版画

幻想

着想

共有

彫刻

と実に多岐に及んでいるようです。

 

 

営業(というのか?)時間外のようですが

シャッターの降りた窓を覗くと

先ほどの陶器のプレートや

作りかけの石膏像などが

棚に並んでいました。

 

日本風に言えば「習い事」の一つで

お絵描き工作教室

とでも言うところでしょう。

 

パリを歩き回っていると

この種の組織によく出くわします。

 

「栴檀は双葉より芳し」

と申しますが

このような場所で創造力を育まれて

将来

最高学府である「美術学校」に通うような才能が

見出されてくるのでしょう。

 

そんなに気張らなくとも

ちっちゃな子は

絵の具や粘土をいじらせると

目を輝かせて

創作に没頭する子が多いものです。

 

いわゆる情操教育というものは

親の空回りさえなければ

子供の頃に得た経験は

きっと将来の糧となって

人間性を育み高める結果に繋がるのだと思います。

 

それにしても

壁の飾られている陶器のプレートから見ても

レベルの高い教室なのが

容易に想像できますね。