今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のパリで読書は時と場所を選ばず

 

とある建物の入り口の前を通り過ぎようとして

違和感が。

 

ん?

 

引き返して真正面から見てみたら

扉だと思ったものが本棚でした!

 

 

実に立派な

堂々とした本棚です...

って

まぢか!?

 

 

「通りの図書館」って

しっかり書いてある。

 

「*お取り下さい、読んで下さい、お持ち帰り下さい」

「*(ただし)一度に1冊にしてね」

それに続いて

「笑って カメラが見てるよ」

だって。

 

うーむ

一見したところでは

監視カメラなど無さそうだけど。。

 

実は

近年フランス各地で

「オープン図書館」が大流行りだったんです。

 

余った書物がある人は持参して棚に並べ

誰でも読みたい本があれば借りて行って

また返せば良い

という。

 

この手の存在に

「監視カメラ」なんておカネと手間暇のかかるものを

取り付けるとも思えないし

聞いたことも無いが。

 

壊されないように圧力をかけてるか

冗談か。

 

 

ねっ

誰がどう見ても

玄関にしか見えませんよね。

 

わざわざ日よけテントまでついてる

素敵なデザインです。

 

 

これ近所の「モール」の中。

 

下のフロアーが見下ろせるように

左右に分かれて作られた通路の一部。

 

ちょうど一人の男性が

興味を持って本を探してて

その向こう側に

円形の模造皮張りのベンチが有って

よく座って読書してる人を見かけます。

 

本など無関係に

スマホに夢中の人が座ってることも多いけど(笑

 

 

コロナ禍以前には

本がギシリと立てて並んでることも多かったけど

今は

1冊ずつ平積み状態。

 

パンデミックの間

2年以上も赤いテープを貼って封鎖してあったので

再開したものの

未だ本がそれ程揃っていないようです。

 

 

ここは

「参加型図書館」という名称のようで

誰でも自由に

持ち込んだり

利用したり

しながら運用されてゆく形式だとわかります。

 

さらには。。

 

 

公園にまであります。

 

なんとも可愛らしい「鳥の巣」みたいなデザインで

子供用とすぐわかる。

 

今まさに

姉弟が興味を持って本を選んでる光景に

出っくわしました。

 

 

男の子が一冊選んで取り出し

二人は

先に行ってしまったお母さんを追いかけて

走って行きました。

 

男の子は

選んだ本を大事そうに抱えて。

 

この屋外の「巣箱型」は

実にあちこちの公園や遊歩道に作られています。

 

日本だったら...

あってもせいぜい「マンガ本」だろうなあ

しかも

すぐ一冊もなくなって

続かないんじゃないかなあ等と考えてしまった

散歩でした。