今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の平和な歌声

 

ここ数ヶ月のあいだ

うちのアパルトマンがある建物の裏側から

『Merle Noir メルル・ノワール』(黒歌鳥)が

午後から日没後まで

毎日美しい歌声を聴かせてくれています。

 

実は

かつてパリには「鳩」がうじゃうじゃいました。

 

パリ市当局は

定期的に「避妊薬」を混ぜたエサを撒いたり

増えすぎない様には努力していましたが

住民の中に

特に独居のおばあちゃまなど

食べきれずに残って硬くなったバゲットを

毎日決まった時間に街角で撒いたりして

餌付けする人もいて

増えすぎて

糞公害で大変だったのです。

 

我が家にも

裏側の窓に取り付けていたプランターに巣ごもりしたり

時には開け放っていた浴室の窓から

うちの中に入ってきたり

大騒ぎをしたこともありました。

 

それが

近年「カラス」が増えてきて

その凶暴な黒いギャングに恐れをなしたか

追い払われてしまったか

一挙に鳩が減ったと思って喜んでいたのですが

なんと黒うたどり様がやってきて

毎日美しい歌声を聞かせて下さる様になって

大喜びの我が家です。

 

「黒ウタドリ」は

鳩より

一周り小さく

カケスと同じくらいの大きさで

その名の通り全身黒いのですが

クチバシだけ鮮やかな黄色かオレンジ色で

とても愛らしいのです。

 

そして

その歌声の美しいことと言ったら。

 

うちは「ブーローニュの森」からそう遠くないので

以前も時たま来てくれていたのですが

最近は

どうやら隣の建物の屋根に住み着いたらしい。

 

ありがたや

ありがたや。

 

 

そして

しょっちゅう話題にする「トロカデロ」の庭園で

別の小鳥も見かけました。

 

スズメよりやや大きく

少し雰囲気が違って

調べてみたら

『Grive musicienne ウタツグミ』でした。

 

胸からお腹にかけて

大きく白い地に

茶色の斑点があるのが目印。

 

 

地面を覆う植物の下を走り回っていて

時たま

ひょいと頭を出す。

 

なかなかファインダーに捉えられません。

 

そういえば

黒歌鳥も少しもじっとしていてくれなくて

撮すのに骨が折れます。

 

歌っている時はじっとしているのに

カメラを持って近づくと

途端に逃げる。

 

その公園には

今日はさらに別の鳥もいました。

 

 

遠すぎて

望遠にしても大きく撮せず

撮った後でクロップしてみたのですが

画像がぼけて

なんだか判別しにくい。

 

白のお腹に茶の斑点ではなさそうなので

「ウタツグミ」ではなさそうで

どうやら

「クロウタ」のメスのようです。

 

クロウタが黒いのはオスだけで

メスは茶色い雀色。

 

野生の生き物は

オスの方がオシャレなのは

種を問わない

普遍的な事実のようです。

 

彼女をゲットするために

大変なんですよね

とほほ。。。。