今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のアカシア並木

 

アカシアの並木路です。

 

パリの通りの多くは並木がありますが

大半はマロニエ

次に多いのがプラタナスで

三番目が「アカシア」だそうです。

 

あとは

菩提樹や

楡や

桐や

いろいろ。

 

今日は

お若い方々には

さっぱりわからないお話です(苦笑

 

 

と言いますのも

一日中小雨が降ったり止んだりの日曜日

だったのですが

歩道が濡れているのがお分かりになるでしょうか。

 

 

アカシアで

雨とくれば

前の世代の日本人にとっては

昭和歌謡の名曲が頭の中に蘇るのですよ。

 

 

♪アカシアの雨にうたれて

 このまま死んでしまいたい

 夜があける

 日がのぼる

 朝の光のその中で

 冷たくなった私を見つけて

 あの人は

 涙を

 流して

 くれるでしょうか....♪

 

半世紀以上前の記憶が

いきなり出てきたりするのは

歳のせいです(汗

 

小学校の遠足の時

バスの中で皆一人ずつ歌わせられて

深い意味も理解していないくせに

この歌を歌った思い出が

蘇ってきました。

 

幼心に

メロディーの情緒的な美しさに

何かを感じていたのだと思います。

 

西田佐知子さんで大ヒットしていたので

どこからか

いつも聞こえていて

頭の中に染み込んでいたのだろうと思います。

 

そんな私も

中学生になると

音楽とは交響曲で

歌謡曲など下品で穢らわしい物

と厨二病にかかってしまっておりました。

 

若気の至り

汗顔の至り。

 

ちなみに

高校に入って

ビートルズの

「Can't buy me love」や

「A hard day's night」を

初めて聞いて衝撃を受け

さらに

喫茶店通いでジャズにはまったのは

また別のお話。

 

ビートルズにもジャズにも

クラシック音楽との共通点を大いに感じたものでした。

 

 

せっかくですから

数日前に撮った

ハレの日の枝ぶりも見ていただきましょう。

 

 

ちなみに

アカシアは数百種類のヴァリエーションがあるそうで

サハラ砂漠では

まるで「サボテン」のように

葉っぱはトゲトゲです。

 

サハラ砂漠のアカシアの若木

サハラ砂漠のアカシアの成木

アルジェリア南部

16000年前から2000年前までの

岩絵が見られる

『タッシリ・ナッジェール』という岩の台地の谷間には

地下水脈に沿って伸びる4000年前のアカシアの根っこから

今も数本しっかりと生きています。

 

4000年前の地下茎から生えるアカシア

同上

 

同じく「タッシリ・ナッジェール」の台地の

谷間には

葉っぱがやや広がる別のヴァリエーションの

アカシアの若木もありました。

 

「アカシアの雨に打たれて」

を是非ググって

お聴きになってください。