今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のニッチな視点

 

私が通った高校は

生徒の自由と独立心を育てるジェントルマン教育で

校則にも「◯◯禁止」という表現のない

自由闊達な学校でした。

 

入学して直ぐさま実行したことは

喫茶店に行ってみること。

 

禁止されてませんからね。

 

その次に「ジャズ喫茶」に入り浸ること

禁止されてないから。

 

それから名画座に行くこと

禁止されてない...

でした。

 

一人で

です。

 

高校生が喫茶店(古いなあw)に行く

というだけで

「不良』(これも古い)というレッテルを貼られた

そんな時代のお話です。

 

それで

初めて名画座に入ってみた映画が

『地下室のメロディー』でした

ジャン・ギャバンとアラン・ドロンの。

 

もうね

こんな素晴らしい世界があるのか

と感激した若きボクちゃんは

「一年間で100本の映画を見る!」

決めたのです。

 

名画座だから安いし

当時は二本立てが普通だったので

毎週末映画館に通えば

1年で十分可能だと。

 

ところで

パリの左岸サン・ミッシェルの

「サンタンドレ地区」には

名画座が今でも何軒か残っています。

 

そして

古いフランス映画の雰囲気の「路地」が多いのですよ

実に。

 

その

古き良き時代の映画のワンカットのような光景に

出っくわしました。

 

 

情緒たっぷりの路地の両側に

申し合わせたかのごとくに相似形の

そっくりなデザインで

二軒のホテルの看板が出る。

 

いい写真でしょ(自画自賛)w

 

そして

「名画座」の看板まであるではないか。

 

独りだけでタバコ吸ってるムッシューと相まって

珠玉の光景となっておりました。

 

それで

すっかり気を良くして

いろんな路地を歩き回ったのでありました。

 

 

まるでジャン・ギャバンのようなおじさまが

独りで歩いていらっしゃった。

 

 

道幅が狭く

両側の建物に一定の高さがあるので

夕刻ともなると

光が地面まで差し込んでこなくなり

ムードはますます盛り上がる

という寸法です。

 

 

 

 

 

 

そしてなんと

こんなに情緒あふれた路地にまで

ストリート・アートが進出しておりました。

 

むむむ。。