ただし
「今の若いもんは」って話ではなくて
今の世代の自転車についてなんです。
オランダや北ドイツなどと違って
フランスは
非常な自転車後進国でした。
30年前まで自転車というのは
スポーツの一部門で日常使用はほぼ皆無。
『トゥール・ド・フランス』や『パリ・ブレスト』など
競技者にとっては
花形の競技会が多くあって
アマチュアも自転車競技愛好家が多く
ヴァカンスともなると
一家全員と山ほどの荷物を詰め込んだ車の屋根に
専用ラックをつけて
自転車を立てて並べて出かけて行く人はザラでした。
アルプスの避暑地で
ロードレーサー並みのいで立ちで
苦痛に顔を歪めながら
山道のアップダウンを何10kmも
毎日走ってる人が大勢いて
「休暇」の概念のあまりの違いに
カルチャー・ショックを受けたものです。
街中の自転車屋さんの例
そんなニュアンスが
2000年台に入って急激に様変わり。
パリ市政が社会党に変わって
市内の車の使用規制を次々と打ち出し
多くの通りを無駄に車線を減らしては
自転車専用レーンに変え始めて
一挙に
自転車が日常の移動手段として
新たな役割を獲得してきました。
街中で自転車屋さんも各所に見られるようになり
最近は
見たこともない奇っ怪な姿の自転車が
次々と登場してきて
旧世代の人間にとって「わけわかめ」状態なわけです。
これ
ハンドルは折りたためるようですが
いったいなぜこんな不安定な格好になってるのか
理解できません。
巻頭の写真のといい
電動補助のタイプみたいらしいです。
この赤いのが
一番「自転車らしい」イメージでやや安心。
そして
以前にもご紹介した
このタイプの「ママチャリ」が今やおおはやり。
デリバリーにもうってつけだし。
結構かっこいいし
操縦性能も高そうで
転倒のリスクも少なそう。
ママ目線だとこうなるか。
以前ご紹介した木製キャビンと違って
これは強化プラスティックみたいですが
肩からランドセルみたいにかける安全ベルト
(ハーネス)
が2つついてる様で
お子様お二人までご利用いただけます仕様。
最後にオマケで。。
とある健康サロンのウインドーにあった
ヴィンテージ・ダイエットバイク。
20世紀の香りがプンプンするところが
実に良いではありませんか。