今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の壁

f:id:kishinohakuba:20220307160547j:plain

 

セーヌの川沿いに『ラジオ・フランス』があります。

 

フランス三大オーケストラである

「国立ラジオ・フランス交響楽団」の本拠地で

大きく立派なコンサートホールがあり

その他小ホールもあって

しょっちゅうコンサートをやってます。

 

総合局と専門局と幾つものラジオ局が同居しながら

番組制作と発信を行っているので

「NHK放送センター」のラジオ版みたいなところです。

 

近代的な円形の建物で

一部の周りは白樺林で縁取られており

大木ではないものの

その中は夏でも薄暗く

下草はシクラメンがびっしり。

 

その中の一角に

なんと

『ベルリンの壁』の一部がありました。

 

ごくたまにですが

何度も通っているのに

そんなものがあるなんて全く知らなかった。

 

f:id:kishinohakuba:20220307160553j:plain

 

説明板によると

2009年11月9日に

ベルリンの壁崩壊20周年を記念して

ラジオ・フランスが「24時間中継」で

ベルリンから特別放送を行った記念に

「ドイッチェラジオ」が

寄贈してくれた

とあります。

 

ということは

放送日の三ヶ月後に届いたとして

12年位ここにあるわけだ。

 

知りませんでしたよ

全く。

 

今まさにロシアがウクライナを侵略中で

心がざわついて

いたたまれない

まさにそんな時に

東西冷戦集結のシンボルを発見することになろうとは。。

 

米国はすでにこれまでのような力はなく

米国一極の世界支配が終わりかかった今

ウクライナで散々工作をやった挙句に

ロシア侵攻を招いてしまって

経済政策とやら以外は為す術無しという有様。

 

ロシアも

素手の過去のような力もないのに

軍事大国路線から発想が逃れられない大統領の元

大転換を迎えるための断末魔の表れではないかと

思うのです。

 

世界は

変わろうとしている気がします。

 

軍事力と経済力という

力が支配する時代は

すでに行き詰まってしまっている。

 

その最後のあがきがもたらした武力衝突を

見せつけられているという

コロナという新型の疫病の世界的大流行と合わせて

時代の変革に立ち会っていることに

言い知れぬ畏怖を覚える次第であります。

 

自分たちが変わって

世の中

変えなきゃ。