今日の散歩は
オルセー美術館まで足を伸ばしてみました。
帰りに駅に入ろうとしたら
入り口に不思議なものが立っていて
一瞬ハテナマークが浮かんですぐ
形から郵便ポストだと気がつきました。
フランスのポストは黄色なのに青い。
よく見ると
下地の黄色が残っており
その上になにやら兵隊さんの顔が描いてある。
そして
その横に『レジオン・ドナー美物館』
とあって
なるほどと気がついた。
実は
オルセー美術館の側面と向き合うように
フランスの勲章美物館があったのでした。
それの宣伝だ。
振り返ると
こんな感じで見えます。
この入り口のあるのは側面で
正面はセーヌの川岸に沿っており
さらに正門は裏側の通りにある
昔の貴族の館です。
駅の通路に入ると。。
壁にパネルの掲示がありました。
建物は「Hôtel de Salm サルム館」といい
正門の写真が出ています。
「アフリカの勲章」
「ヨーロッパの勲章」
「アメリカの勲章」
「アジアの勲章」
という表示。
さらに世界地図に西から東へ
「タヒチ」
「カナダ」「アメリカ合衆国」「メキシコ」
「ボリビア」「グアテマラ」「アルゼンチン」
「ノルウエー」「イギリス」「スペイン/オーストリア」
「セネガル」「エジプト」「カメルーン」「マラウィ」
「ロシア」「イラン」
「中国」「ヴェトナム」
「日本」「マレーシア」「オーストラリア」
と
勲章一つの写真とともに
コレクションのある国が。
最後にフランスの『レジオン・ドナー勲章』
実はレジオンとは軍の「連隊」のことで
「オナー(名誉)連隊」に名を連ねて
その名誉の印をもらうという発想なのです。
このパネルによると
「医学・外科勲章」「音楽勲章」「科学勲章」
「絵画彫刻勲章」「考古学勲章」「建築勲章」
「海事勲章」「行政勲章」「文学勲章」「幾何学勲章」「化学勲章」「勲章」「農業勲章」「歩兵勲章」
「騎馬隊勲章」「砲兵・工兵勲章」
の分野があるらしい。
さらに
「シュヴァリエ(騎士)勲章」と
「コマンダン(指揮官)勲章」という
序列があるのです。
この博物館は
展示物の写真撮影が禁止という時代錯誤的ルールがあって
さすがの私も写真を持っていません。
でも非常に興味深い美物館です。
ポストの地の黄色を見せながら
巧みにしかも美しく上ずりされていて
粋なことをやるものです。
誰かが
ピザのデリバリーの箱を上においている。
ポストはゴミ箱じゃねーっつうの。