今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の意匠競争

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交通量の多い大通りに

狭い路地があって

覗いたら

なんかいい感じのタイムスリップ風の路地で

気に入ったんですが

その路地の最初の方にレストランが固まってた。

 

そのうちの一軒の看板がユニークな屋号で

「パリ - ベルリン」

しかも「東かから来たケバブ」と謳ってある。

 

ヨーロッパでは

「東から...」と言えば

かつての共産圏を意味するし

ケバブはトルコだから東だけど。。

 

多分

旧東独に住んでたトルコ人がやってる店なんだろう

と結論。

 

大戦後独立した

かつての植民地からの移民流入の関係で

イギリスにはインド人

フランス人はマグレブ(北アフリカ)のアラブ人

そして

ドイツにはトルコ人が多いのです。

 

そfれより

看板が愉快だ。

 

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簡潔ながら

誰がどう見ても

フェルトの帽子をかぶったお髭のトルコ人です。

 

看板自体が限定的なフランスで

しかもデザインに神経を使った事が見て取れるって

なかなかお目にかかれない。

 

それで周りを見たら

前後左右の店で同じような小さな正方形の看板が

直角に突き出していて

皆それなりにデザインに競い合ってる風。

 

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これは中華屋さん

しかも

鍋やら鉄板やらという一風変わった中華屋さん。

 

美味しそうで惹かれたんですが

看板が。

 

読めない!

 

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どう考えても「焼き魚」という簡略自体の

デザイン化だろうなあ。

 

その横の店も。。

 

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こちらの看板は

漢字二文字でそれほどのデザイン性は感じないけれど

屋号の「青島美食屋」というのがなんとも。

 

中国人に「...屋」という屋号の発想はないと思う。

しかも

食事どころでは特に。

 

これ

日本風の表現の影響だろうなあ。

 

欧風の店もありました。

 

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ベルギー発祥の自然食のファスト・フード店。

 

仏語で

「すっごく美味しい」とか

「最高にいけてる」とかの美味を表す言葉

EXQUIS(エクスキー)

の音に合わせて綴りを変えた屋号で

フランス全土にあります。

 

テイクアウトと

その場で食べる

ポタージュとサラダの若者向けのチェーン店。

 

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欧州ベルギー vs 近東トルコ vs 極東中国

のデザイン対決は

欧州に軍配!