世の中「逆...」だらけ。
逆風
逆境
逆賊
などなど
あまりありがたくない現象だらけの周辺ですが。
下り坂に差し掛かったら太陽が真正面で
白く輝く
巨大な円盤となって
目を射抜いてきました。
日が沈むにはまだ1時間半ほどあるか
というような時刻。
眩しいのなんの
その強烈な逆光ときたら。
一昔前のデジカメ創世記の
CDDセンサーだったら
確実に焼き切れているところでしたが
一応写りました。
坂を下りきって
太陽の角度が低く見えるようになると
大きさもやや小さくなってきて
終焉期を迎えた恒星の「白色矮星」というよりは
夕日に近い温度の色合いに見えるので
もう一枚。
セーヌまで行けば
橋の上から邪魔物なく見えるかも
と
急ぎ足。
セーヌの上にたどり着くと
それまで地上の建物の高さで見えていなかった
低い位置に厚い雲がかかっていて
そのせいで
まるで山並みの稜線に現れる朝日のようでした。
夕日なんですけど
赤くない。
先ほどのような強烈な光量ではなくなったと見えて
たいしたレンズでもないのに
モヤっとした所謂「フレア」が減って
おあつらえ向きに船までやって来てくれて
なかなか素敵な写真になったと
一人で満足。
おっと
これにはフレアも多いし
しっかりピンクのゴーストが出てしまったものの
なにやら言いたげな
味のある風景に見えます。
逆風や逆境は大変だけど
逆光くらいは
目を傷めないように注意さえしていれば
そんなに
悪さするわけでもなく
これはこれで
よいではないか
と独りごちながら歩みを続けました。