12月20日月曜日のパリは
先週よりやや寒くなった1日でした。
午後6度ほどの気温の中
帰宅前に暗くなってしまわないように
いつもより早めに散歩に出かけました。
左岸のあるところまではメトロで出て
そこから歩き始めたのです。
写真の『サン・シュルピス教会』は
「ノートル=ダム・ド・パリ大聖堂」が火災の後
一時的に「パリ大司教管区司教座」
つまり
カテドラルの代行を務めています。
この天候の空気なら
空は見慣れた暗灰色の光景のはずですが
寒空とはいえ
日が沈んでいないので
空の青さが残っており
何か不思議な空間でした。
セーヌまで出てみると
視界が開けて
夕陽が一部の建物のごく上部だけを
黄金色に染めていました。
写真では目立たないながら
遠方の建物の屋根が
浮き上がっています。
ノートル=ダムの二つの鐘楼も
その向こうのクレーンも
夕陽を浴びていました。
セーヌを渡ると
ルーブル宮です。
ピラミッドのある中庭を横切ると
屋根の一部だけ
間違えてそこだけペンキでも塗ったかように
色合いが違って
夕陽の与える効果に驚いてしまいました。
美術館は閉館時間まではまだ少しあるので
入り口であるピラミッドの前には
まだ人の出入りが見られ
周りでは
結構な数の人たちが
ピラミッドを背景に写真に収まっていました。
コロナ禍にあって
入場制限もあるらしく
予約をする必要があるとはいえ
ワクチン接種証明書があれば
見学できるようになっている状況に
嬉しくなってしまいました。
やはり
パリの光景には
多くの人々が楽しそうに行き来していることが
欠かせません。
空気は乾いていたものの
雨上がりのような光線の具合が
不思議な雰囲気を醸し出していた
夕刻でした。