全く空気みたいな
平々凡々なショー・ウインドーの横を歩いていて
特徴が何もないありふれた壁紙みたいな景色で
意識にも引っかからなかったんですが
突然
ん?
と思ったのです。
何やら懐かしいものが視界の端っこに
引っかかった。
活字??
改めて立ち止まって
近づいてよく見たら
まさしく
活字箱とその中に収まってる
鉛の活字じゃないですか。
その他にも
活版多数。
おおおお
古き良き印刷屋さんのアイテムですよね
懐かしい。
そういえばもう15年ほど前に
東京で印刷屋さんを家業としている遠い親戚に
仕事で使うパンフレットを注文したことがあって
今は全てパソコンとプリンターで済んでしまうので
昔ながらの印刷屋は
いつまで続けられるかわからないと聞きました。
この店も
仕事はプリンターでやっていて
ウインドーのディスプレィとして
これらを飾ってるんだろうなと
思ったのです。
ドアのガラスの狭い隙間から覗いてみたら
奥の左に大型プリンターらしきものが確認されたものの
右側は
しっかり昔の印刷機じゃありませんか。
いやあ
生き残ってrんですねえ
頑張ってるんですねえ
このお店。
確かにコンピューターで制御するプリンターは
ありとあらゆることができるし
仕上がりもきれいではある。
しかし
「鉛の活字」と「活版印刷」で印刷されたものの
なんとも言えない魅力といものが
確かにあるんですよね。
さすがに「カルティエ・ラタン」だけのことはある
こんなお店が成り立っているんだ
と感激。
古いものを何もかも捨てて
新しい技術に変えていけば良い
と
いうものでもないと
思うのであります。
「レトロ」は心の栄養なのだ。