今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の旬

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先日「生のヘーゼルナッツ」が店頭に出ていた

と話題にしました。

 

今日は「バルバリアのイチジク」が店頭に出てました。

 

これウチワサボテンの実なんですが

ヨーロッパでは

「バルバリア」のイチジクと呼ばれています。

 

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「バルバリア」とは

古語でエジプトからモロッコにかけての

北アフリカ沿岸地帯を呼ぶ呼び名でした。

 

今では「マグレブ」と呼ぶこの辺り

ローマ人が征服する前「バルバリア」と

呼ばれていたことから

その後

フランス語やイタリア語

及びドイツ語など

ラテン語を起源とする言葉では

「野蛮」を意味するようになりました。

 

イチジクは中東世界では

蜂蜜とミルクとオレンジと並んで

豊穣と楽園のシンボルでした。

 

北アフリカ人たちが

ウチワサボテンの実を食べていたから

イチジクになぞらえて

そう呼ぶようになったと思われます。

 

随分以前にモロッコで写した写真もあげておきます。

 

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8月なかば

国道沿いの両側の路肩に何キロも何キロも延々と

ウチワサボテンの「並木道」があって

実をびっしりとつけていました。

 

地中海のこちら側では

8月末から9月にかけて出回るようで

今が旬。

 

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シルエットは

まるでミッキーマウス笑

 

実(み)は街中の市場で売っていますが

その場で皮をむいてくれます。

 

熟したキウイのような食感で

キウイより甘みが少ない味わいですが

結構美味しいですよ。

 

ただし

皮をよくむかないと

イガイガが口の中に刺さるので

大事件となります。

 

くれぐれもご注意を。