今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の命の水

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大方の日本の方々のご期待に反して

パリの水道の水は

飲めます。

 

飲めます

と言うより

非常に質の高い水です。

 

塩素の含有量の規制が厳しいので

カルキ臭がなく

浄水施設では

殺菌にクロレラその他の有機物質を

積極的に使用しています。

 

公園に今まで全く気がつかなかった

水飲み場がありました。

 

パリ市提供。

 

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「パリさん

ぼくあなたの水を

(いつも)飲むよ」

と書いてある。

 

下部にボタンが三つ。

 

なんと

選べるんです

「冷水」「炭酸水」「常温水」

を!

 

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真ん中のボタンが「炭酸水」

びっくり。

 

「常温」というのも

みなさんイミフかもしれませんね。

 

ヨーロッパの人達は

冷やした飲み物が好きじゃない人も

結構いるのです。

 

イギリスのパブのビールは生ぬるい事は

有名です。

 

キンキンに冷やすと

せっかくの「麦やホップの味」が損なわれる

んだそうです。

 

冷水は健康に良くない

というお年寄りは結構多い。

 

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真ん中の「炭酸水」を押してみたら

出てきましたよ

真ん中から。

 

成分分析表なんてのも貼ってある。

 

パリの全住民に

恵まれない人たちも含めて

安全な水へのアクセスに事欠くことがないように

という市の政策だそうです。

 

空のペットボトル持ってきて

無料で汲んで帰れるわけですね。

 

日本の多くの方々が無意識に思ってる

「水と空気とサービスは無料」

という感覚は

こちらでは通用しないのです。

 

ヨーロッパは

今の所「空気」だけはまだ無料ですが

「水」も「サービス」も

しっかり対価を払うことが当たり前の

社会なのです。

 

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でも

この給水施設のことは

私も知りませんでした。

 

2015年から

始まったそうです。