この1年半
とにかく歩き回って
限られた時間と体力との間で
退屈しないように
通った事のない地域や通りを
なるべく積極的に歩いてみる事にしてるんです。
そしたら
明らかに
「画家のアトリエ」用の建物を
見つけてしまいました。
しかも二軒も。
この写真の建物は
回数はそれほどないものの
二階と屋根裏の四階の部分の窓の大きさは
明らかに
アトリエ用です。
実は
パリ市内には
市が所有する画家用のアトリエ兼アパルトマンが
8000戸くらいあるという話でした。
ずっと前に知った数字なので
もしかしたら
今ではもっと増えてるかもしれません。
広く天井が高くて大きな窓を持つ
リヴィング兼アトリエと
寝室一つとか二つとか
いろいろなタイプがあって
重要な展覧会に何度か入選実績があれば
申し込めるらしいのです。
一般的なお家賃の1/3くらいの値段で入居でき
本人が亡くなっても
奥様はそのまま住み続けられるとか。
広く天井が高いリヴィング兼アトリエの一部は
メザニーン(ロフト)になっていて
子供用の寝室に使えたり。
普通は
画家が多くたむろして物価の安い地区
例えばモンマルトルとかモンパルナスなど
あるいは
再開発で新建築のアパートビルが多く建てられてる地区に
多いのですが
この2軒は閑静な住宅街の一角。
意外な発見でした。
二軒目は二階から四階まで
ほぼ同じ造りの様です。
ちなみに
入居条件は入選実績だけの様で
国籍などは無関係だと聞きました。
さすがというべきでしょう
パリのやることは
やはり違います。