家からそれほど遠くないセーヌ沿いに
「ラジオ・フランス」があります。
あえて言えば
ラジオ専門のNHK放送センター
のフランス版とでも言いますか。
その辺りで
橋を渡ろうとした途端に
途方もない
文字どおり途方もない大音量で
女性ヴォーカルの絶叫が
轟わたってきました。
仰天して河岸を見ると
なにやら特設ステージと
観客席が作られていて
どうやら
音響テストか何かをやり始めたらしい。
まあ
その音響のヴォリュームの凄いことと言ったら
今日のパリの午後の
カンカン照りの30度で
まるで7月下旬のアンダルシアの午後3時頃
街をフラフラ歩くような
(経験ない方にはお分かりいただけない)
生身の人間が受ける最大限に近い
強烈なストレスを
一瞬にして
10乗倍にしてしまうかのごとき圧力の
大音量なのです。
東京ドームの公園なら
そんなものかもしれませんが
壁も天井もなく
観客もいない
つまり
吸収してくれるものが
なあ〜〜んにもない状態で
ドラムの重低音と
お姉さんの
パンチの効いた絶叫調の歌声とが
いきなり
体を直撃して来たんです。
そういえば
例年この時期は
「Fête de la Musique」という
街じゅうのいたるところで
素人からプロまで
夜通しコンサートを行うイヴェントが
あるんだった。
忘れてたけれど
その準備だったんでしょう。
一瞬で
寿命が10年くらい
縮んでしまったような気がした
今日の散歩でした(笑