今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の寓話 今日の偶然

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近くの公園を散歩していたところ

なにやら人だかりが。

 

近寄ってみると

『寓話』の作者「ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ」の

銅像の下で

誰かがしゃべっておりました。

 

何気無く聞いてみると

ド・ラ・フォンテーヌの「寓話」の

カエルの話で

盛り上がっております。

 

どうやら

国文学(つまりフランス文学)の教授のようで

内容はユーモアと皮肉に富んで

聴衆を笑わせている。

 

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横の一角には野外テントが張られていて

シャンパンのグラスが

並んでいるではありませんか!

 

そのうち

どこやらの国会議員が登壇。

 

ジャック・クラバルと紹介されて

近くの人に聞いてみたら

ド・ラ・フォンテーヌの生誕地

「シャトー・ティエリー」の選出

下院議員のようです。

 

そういえば

シャトー・ティエリーは

シャンパーニュ地方の町だ。

 

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こちらでは

議員や首長は公的身分で街中に出るときは

「トリコロール(三色)」の

タスキを肩にかけます。

 

彼が話し始める頃には

子供が

後ろのド・ラ・フォンテーヌの足元の

「キツネ」の上に腰掛けてるくらいの

リラックスぶり。

 

次には

ユネスコの偉いさんまで登壇。

 

そのうち

下院議員さんは

司会者に

カツラを被せられ

額縁までもたされる始末。

 

もう

なにがなにやら。

 

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後で調べてみたら

一ヶ月後7月8日は

ド・ラ・フォンテーヌの生誕400年だった。

 

これから

生誕地と

没したパリとで

劇団による『寓話』全作品の上演が行われたり

いろんなイヴェントが準備されているようです。

 

『私も歩けば 新たな知識に当たる』