パリの街路樹は
春先
最初にマロニエが芽吹き始め
一ヶ月遅れてプラタナスが芽吹く。
開花もマロニエが先で
プラタナスは一ヶ月遅れ。
今パリのマロニエは
葉っぱが青々と生いしげり
花も咲き誇って
花弁やガクや雄しべ雌しべなどが枝から落ちて
風のある日は宙を舞い
目にまで飛び込んでくる時期となりました。
歩道にはそれらの残骸が
あちこちに溜まっております。
ところで
そのマロニエ
日本では西洋トチノキとも呼ぶそうですが
雄花と雌花とがある異株種みたいなんですよ。
植物学的に言えば
雄しべが退化してるのが雌花の株で
雌しべが退化してるのが雄花の株です。
それで
白い花をつける方は年輪を重ねると
太く高くそびえて行きますが
赤い花の方は
幹も細く背丈も低いのです。
しかもマロニエが100本立っていたら白い花が95本
赤い花が5本
という感じ。
で
てっきり赤い花が雌花だと思い込んでおりました。
が
良く良く考えてみますと
ほとんどのマロニエの木は
イガのついた実をたくさんつけます。
ということは
「ほとんどの」マロニエの木は雌株ということになる。
実をつける木の方が雌な訳で。。。
植物界においては
まだLGBTSは話題になっておりませんし
オスは生命力としてはひ弱なのかと
何か
納得してしまう今日この頃。