今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の配車サーヴィス

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とある広場で

バスが近づいてきたと思ったら

縁石で止まったのです。

 

バス停でもないのに。

 

なんだろ

と思ってよく見たら

行先表示のところに

「社会的駆け込み車」とある。

 

へええ。

 

要するに

ホームレスとか

何か問題を抱えて行き場のないような人たちを

探して

空間を提供するバスらしい。

 

あまりジロジロ見るのも気が引けて

遠目で見てみたら

乗降口のすぐ横に

コーヒーメーカーが見えました。

 

温かい飲み物を提供して

少しの時間雨風を避けて(今日は雨は降ってなかったものの)

疲れを癒して座っていてもらうか

必要と判断して

当人がそれを望めば

シェルターに送ってあげるか

そんな役割のバスなのだろう。

 

日本もそうかもしれませんが

確信的ホームレスは

行政の救援を好まない傾向にあるんです。

 

お上の指図を受けたくないから

自由にしてるんだ

と。

 

それに

シェルターでは収容者同士のイジメもあるらしい。

 

厳冬期に

毎晩集中的にホームレスの人たちを探して

シェルターに誘う試みをやるものの

温かいシャワーと

温かい食事があるからと誘っても

拒否する人が必ずいるらしい。

 

それで

夜を越せなくても

それも自分の自由って。

 

でも

コーヒーくらいは

飲んで行ってくださいよ。

 

まして

経済危機の昨今

それに加えてコロナ禍で

職を失い

住居を失った

非確信的ホームレスの人も少なくないと思うと

弱者に寄り添おうとする行政サービスは

絶対に必要だと思う。