今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の「ちょっとそこのキミ達!」な人々

 

ちょ 

何してるの

そこのキミ達!

 

醜い腹を隠そうともせず

気持ち悪いオッサン達が

仲良さそうに肩組んで

全然仲よさそうじゃない顔してる。。

 

よくよく見ると

もしかして

ズボンはいてない??

 

 

ちょっとばかり引いて見ると

何やら

見覚えのある.....

 

 

何と

黄金色(こがねいろ)の便器に

座ってるぢぁないか!

 

これ

もしかすると

亡命シリア人で

フランスに帰化した彫刻家

『Khaled Dawaa』

「国際同盟」

という作品かもしれない。

 

7区の細い路地にあるギャラリーのウインドーの

外向きの一番隅っこに

ポツンと置いてあったのです。

 

興味を抱いて

恐る恐る奥を覗くと。。。

 

 

居た!

 

消し炭みたいなおっさんと

上に乗っかる

ボンレスハムみたいなおばちゃん。

 

これ

「閣下」というタイトルで

彼のお得意の「玉座」シリーズの一作。

 

おお

こんなひなびたギャラリーで

こんなユニークな作家の

名作が見られるなんて。

 

ウンウン

これも

「玉座」シリーズの一作に違いない。

 

改めて調べてみたら

最初の

コガネいろの便器も

玉座

だそうです。

 

分かるような

分からんような

でも

分かる。

 

最後のおっさんも

せっかく座った玉座で

疲れ切って寝落ちしてるし。。

 

玉座に座るような立場だと

さぞやお疲れになることでしょう。

 

というか

玉座なんぞ全く無縁な誰でも

「男はつらいよ」

なんですよねえ。

 

女性も同じでしょうけれど

みんないっしょ。

 

 

 

今日の公徳心

 

ここ一ヶ月以上にわたって

パリ中のメトロの通路に貼ってあるポスターが

あります。

 

まず前提として

パリのメトロの通路は

ホームの壁もそうですが

大判のポスターがずらりと貼られています。

 

清涼飲料水やビール

スナック菓子や最近はやりのデリバリーのアプリ

映画の宣伝や美術館の特別展の告知

などなど

様々な分野の広告ポスターが

2〜3週間単位で別の物に張り替えられて行きます。

 

 

このポスターはというと

一見マーメイドに見えますが

実はこれ

「セイレーヌ(サイレン)」だそうで。

 

古代ギリシアの神話に登場する

上半身が人間の女性で

下半身は鳥。

 

航海路の岩礁などの難所に住み

美しい歌声で公開中の船の船頭を惑わし

遭難させ難破させて

船乗りを食い殺す....

 

後世に

下半身が魚で表すことが始まったとか。

 

恐ろしや。

 

 

なんで今頃「セイレーヌ」?

 

何と書いてあるかと読んでみた。

 

「セイレーヌは存在しない

 けれど

 ゴミ箱はちゃんとある」

 

えええ?

 

これって

何と「ポイ捨て禁止」を啓蒙するポスター

だったのです。

 

よーちえんか!?

思わず突っ込んでしまう

よねえ(苦笑

 

上の写真の右端に

ゴミ箱がしっかり写っております。

 

実は

日本ほどに「公徳心」が

住民の日常に根付いている国は

あまり他にないのですよ。

 

多分

北欧の一部くらいしか。

 

ヨーロッパでは

紙くずや

ペットボトルや

ビールの空き缶や

紙くずや

いろんなものがポイ捨てされているのが

歴史的な事実なのです。

 

特にスランスはひどかった。

 

旧植民地からの移民労働者が多く

彼らが道路掃除などを行うので

ゴミはその時捨てたいところで捨てて当然

という

無意識な社会的DNA的コンセンサス

みたいなものが

根強く残っていたのです。

 

それに加えて

当地は極端な階級社会で

教養のレベルがまるで違うのですが

まして移民2世3世などの

学歴も低く

職もない

みたいな階層が多く

公徳心などは存在しません。

 

さらに加えて

観光客が年間1億人ほど来るパリでは

街の清潔さを守るなどということも

とても難しい。。

 

一応弁護しておくと

ここ30年ほどでパリは驚くほど改良されて

路上にゴミが捨てられていることが

非常に少なくなっています。

 

かつてはパリの歩道の名物であった

犬のフンも同じく

今ではほとんど見かけなくなった。

 

でも

今更ながら

またこんな啓蒙ポスターが登場して

一ヶ月ほども貼ってあるということが

ちょっと恐ろしい。

 

 

コロナ禍で

住民の生活感覚が乱れてきたことも

一因のようです。

 

しかも

2〜30年ほど前に頻発した

過激派のテロ対策で

爆発物を入れにくくするために

透けて見えるビニール袋に変わったまま

今日に至っています。

 

色々な意味で

オソロシヤおそろしや。

 

 

今日の「出たよ出たよ」な二種

 

ついに

国産「セップ」が青果店にご登場遊ばしました。

 

このキノコ

日本ではポルチーニという

イタリア名で通っているようですが

何も

イタリアだけのキノコではござりませぬ。

 

実は十日ほど前

すでにパックされた「セップ」を見かけたのですが...

 

 

それは「輸入品」と

書いてあった。

 

 

しかも

縦に二つ割り。

 

多分イタリア産だろうなあ。

 

しかし

今日のは「国産」です。

 

1kg39,95ユーロって

安い!

 

このキノコが出回ると

「晩夏」

という感じなのでございます。

 

言い換えると

夏への「挽歌」ですね。

 

スライスして

あるいは小口切りして

オムレツにするのが一般的ですが

ローストして

お肉の付け合せにしたり

様々な食し方で

秋の到来を楽しむわけですよ。

 

ああ

食べたい。

 

ちなみに

白雪姫の

あの7人の小人たちのお家が

この「セップ茸」でございます。

 

次に。

 

 

「出たよ」その二は

生の「ノワゼット」です。

 

和名は「榛(はしばみ)」と言いますが

日本では英語名の

「ヘーゼルナッツ」で知られているかも。

 

実は

昨年だったか

このブログで「生のヘーゼルナッツ」の登場を

書いた記憶があります。

 

これ

やや大きめの「どんぐり」みたいな実が

中に入っていて

チコレートのペーストに混ぜて

よくビスケットのコーティングなどに使われています。

 

子供達がトーストに塗ったり

クレープに塗ったりして食べるのが大好きな

「ヌテラ」というクリームがお馴染みです。

 

でも

生のヘーゼルナッツは5歳以下の子供には

与えてはいけないのが

常識になっているのです。

 

幼児によっては「アレルゲン」になることがあり

呼吸困難を招く恐れがあるとか。。。

 

こえええ。

 

でも

マカダミアナッツ

カシュウナッツ

などと並んで

日本でもお馴染みのナッツですよね。

 

生は知られてないとおもますが。

 

とにかく

出たよ出たよ

これでいよいよ

秋が来るぞ〜〜〜。

 

 

今日のパリ市民たち

 

いつも話題にする

昨日もご紹介した公園とは別に

うちの近くにはもう一つ公園があります。

 

筆者は地形的に結構高くなった場所に住んでいて

セーヌからそう遠くないのですが

セーヌの方向に向かうとが低くなり

もともとその辺にあった住居ビルを完全にリノベした後

それらの住宅ビルで取り囲むように

人口に作った公園です。

 

上からダイレクトに

階段でつながっていますが

8月最後の日曜日とあって

結構な子供連れの近隣の住人たちで

結構賑わっていました。

 

そこと

その周辺で見かけた

パリジャン(パリ市民)たちの姿を

ランダムに

お見せしていこうと思います。

 

 

バラ用のドームが作ってあって

まだバラは育っていないのですが

その中から振り返って階段を撮ろうとしたら

入り口の横に座っていた若いカップルの女性の方が

急にこちらに向かってきて

白いドレスがなんだか妖精のような雰囲気で

思いがけなく

良い構図の絵ができました。

 

 

 

「若い市民」はたくさんいましたが

キックボードや小さな自転車で走り回るので

カメラ向けても間に合わない。

 

こんな風に

ニヒルに歩いてきてくれると

ありがたい。

 

 

サッカーボールを

無心にリフティングし続ける少年と

縄跳びに耽る少年。

 

スポーツ少年の

自主トレなんだろか??

 

 

胸の高さまであるピンポン台で

勝負中の二人。

 

 

赤ちゃんをバギーに乗せて

散歩させるお母さん...

 

 

...の真似をして得意な女の子。

 

 

子供が

いきなり危ないことを初めて

油断も隙もないのは

洋の東西を問いません。

 

 

ベンチで

赤ちゃんの足の爪を切ってる

お父さんもいました。

 

 

最初のうちは

されるがままだった赤ちゃんも

そのうちムズガリ出して

お父さんは

爪切りを中断し

あやす為に歩き出してしまいました。

 

 

公園のすぐ脇に

ものすごく狭い路地があって

その先の入り口のあたりの明るくなっているところに

突然おじさま出現。

 

かなりヨレヨレだったけれど

お一人でお散歩中。

 

 

ご婦人も通り過ぎて行った。

 

こんな路地も

結構人通りがあってちょっとびっくり。

 

 

ママチャリのお母さんまで。

 

 

その先は

一番狭いところは

幅1mもないんですけど

知ってますかー!?

 

 

ギリギリですよー。

 

というわけで

うちに引き返すことにしました。

 

 

上に戻ると

いつもの商店街は

おとといまで無人地帯みたいだったのに

昨日今日は

ヴァカンスの時期も終わって

すでに「通常運行」の様子。

 

中学生くらいの女の子が

幼稚園児くらいの妹(多分)と一緒に

キックボードで

あっという間に追い越して行きました。

 

 

 

今日の日陰の人々

 

8月最後の週末の土曜日

気温は24度

涼しい風が吹き抜ける

でも

眩しく輝く陽光が空を支配している

とても気持ちの良い午後でした。

 

それで

このブログで頻繁に登場する近所の公園で

ちょっと

面白い現象に気がつきました。

 

 

なんと

みなさん「日陰」で寛いでいらっしゃるでは

ありませんか!

 

気温30度を超える

かんかん照りの通常の真夏の最中でも

誰も彼も皆んなこぞって

陽だまりに身を置いて

夏を謳歌する彼らが。

 

日本人にはとても耐えられない

陰の全くない太陽の下に

敢えて寝っころがるのが好きな彼らが。

 

日陰を選んで

寛いでる

しかも結構涼しいのに。。

 

 

一体これは

何事が起こったんだろか?

 

 

それにしても

ちっちゃな子供達は

いつも可愛くて

天使のようです。

 

スマホで我が子を写すのは

世界中どこのお母さんも

一緒。

 

 

 

よく見えないけれど

お母さん(多分)は気持ちよさそうに休息中で

その横に

赤ちゃんは

一人でちゃんと遊んでる。

 

 

 

幼子を見る

お母さんも

おばあちゃんも

うんと遠いので想像ですが

目に入れても痛くなさそうな表情をしている様子。

 

 

それほどちっちゃくない子供達も

もちろん可愛いいですが

元気いっぱい

はつらつと戯れております

日陰で。

 



そして

散歩の途中と思しき熟年カップルも

しっかり

日陰のベンチを選んでいらしゃる。

 

 

しばらく時間が経ってから

向こうの方を歩く二人連れを撮しました。

 

後で写真をよく見たら

秋ほど

ベンチで休憩中だった同じカップルでした。

 

帰りは

ちゃんと日の当たる場所を

おててをつないで

歩いて行きました。

 

いいね。

 

それから

あとあと写真を見直して気づいたこと。

 

今回の登場人物が

いずれも小さな子供連れか

熟年だったから

日陰だったのかも。。。

 

それなら至極納得です。

 

 

今日のピアノ

 

パリには

10年前から

国鉄の駅にピアノが置かれて

通りすがりの人々が

人差し指だけの「きらきらぼし」から

エリック・サティの名演奏顔負けの独演会まで

頻繁に

利用されている光景を見かけます。

 

コロナ禍の始まる前後に

「サン・ラザール駅」で

一人の若者が気持ち良さげにジャズを奏でていたら

通りすがりの

30歳前後おと思しきビジネスマンが

横から入って「連弾」になった。

 

それが上手いんだ。

 

皆びっくりしながら聞き入っていたら

弾いてる二人の後ろに立って見ていた

中年のおじ様が

遠慮しながら

片手で最高音部で演奏にまじったら

先の一人が抜けて

新たな組み合わせで連弾。

 

その後

入れ替わり立ち替わりの

連弾だったり

三連弾だったりで

終わったら周り中スタンディングオベーション。

 

でも

そんなすごい現場なのに

黒山の人だかり

にはならずに

皆通り過ぎて行くだけで

見て

聞いてたのは15人ほど

などという

凄い体験をしたことがありました。

 

今日の写真は

なんと駅ではなく

「モノプリ」

の中なんですよ。

 

今は無き「イトーヨーカドー」みたいな

イオンほどでしゃばってはいない(当社比w)

スーパーのチェーンの一軒。

 

スーパーですよ!?

 

 

地上階が食品で

二階に家庭用品や衣料品や化粧品など

という造りの店の

二階に

エスカレーターで上がった途端に

ピアノが有った。

 

びっくりしましたよ。

 

 

そりゃあ

びっくりすんな

という方が無理というもので。

 

高校生ぐらいの若者が

3カップルやってきて

ポロンポロン

と2秒間ずつ弾いてみて

ワイワイ騒ぎながら

行ってしまった。

 

まあ

触ってみたくもなる

というものです。

 

 

でも

ショッピング・モールの通路や休憩所みたいな

広い空間などではない

普通のスーパーですよ。

 

そんな

売り場の狭い一角にピアノが有っても

マジに弾く気にはならんでしょうなあ

残念ながら。

 

落ち着かないことはなはだしいもん。

 

まあしかし

面白い試みではあります。

 

 

 

今日の働く車輌たち

 

働く車輌のお話です。

 

8月25日木曜日気温32度の

3日連続の真夏日でした。

 

先日

落ち葉が増え始めて

清掃局員が独り

「手作業」で落ち葉を集めてることを

話題にしました。

 

そして今日

本格的な

落ち葉回収車両が出動してきた現場に

遭遇。

 

 

車道から一段高くなる歩道の淵に溜まった落ち葉を

回転ブラシでかき集めながら

同時にバキュームで吸い込んで

空気だけ外に排出する

動く電気掃除機

みたいな車。

 

 

 

ゆっくり

人が歩くくらいに速度で5〜6m前進し

その後

3〜4mバックする動きを

繰り返す。

 

一度前進するだけでは

全部を取りきれないんですね。

 

この白い車輌は私営企業の車で

パリ市と提携して

パリ市の清掃車が足りない部分の委託業務をしている会社の車ですが

その直後に。。

 

 

見慣れた

グリーンの車が続いてきました。

 

これは

市の清掃局のカラーで

「公用車」です。

 

 

先導車とややタイプが違っていて

太いバキュームパイプの

位置が違う。

 

 

前方に

先ほどの白い車が見えています。

 

 

どうやら先導車は

落ち葉を押し潰し斬り刻む様に砕いて

吸い込んでいく様で

部分的に

残して行くパートを

後続車が吸い込んで行くみたいな

作業の様に見えます。

 

真後ろは

粉々になって落ち葉の

タンクに収容されなかった粉塵が

廃棄と一緒に吹き出て

舞っています。

 

マスク持っててよかったw

 

 

円形ブラシの後から

吸い込むパイプが続いていて

極太です。

 

 

しばらくして

同じ区画の少し離れたところの

歩道の自転車共存レーンを

小さな緑色の車輌が走ってきました。

 

 

小型の散水車でした。

 

砕けた落ち葉の粉と粉塵を

排気とともに散々撒き散らしているはずなので

散水するのであろう

と思われます。

 

取っても取っても

これから

落ち葉は果てしなく続くはずで

お仕事は

延々と続きます。

 

いやあ

お疲れ様です。

 

 

 

今日のパリはスジだらけ

 

今日8月24日水曜日のパリは

お日柄も極めてよろしく

日差しの溢れた1日になりました。

 

気温34度。

 

そして

空は突き抜ける様な澄み切ったブルーの上に

スジだらけ。

 

 

すじ雲と俗に呼ぶ

「巻雲(けんうん)」のヴァリエーションの

オンパレード。

 

 

鈎雲の崩れたものか

背骨雲の崩れたものか。。

 

 

あっちを見上げても

こっちを見上げても

こんなのばっかり。

 

これらは

毛状雲に分類してもいいかも。

 

 

これは

少し乱れた「鍵雲」の部類か。

 

巻雲という雲は

数ある雲の中でも

最も高高度に出る雲だそうで

高度5000m以上だとか。

 

通常もっと低い空にある他に雲が見当たらないと言う事は

文字通り「天高く...」を地で行く

秋空

と言うことになります。

 

 

もう

こうなると

何が何やら。。。

 

白いペンキを

刷毛で

手当たり次第に一掃けずつ

手当たり次第に塗ってみました

みたいな塩梅。

 

 

巻雲の名前のままに

巻いてるし。

 

 

何やら

「わたあめ」製作中

みたいでもあり。。

 

 

キリがなくなって来ました。。

 

 

 

何だか

「千々に乱れし我が心」

みたいに

好き勝手な方向に向いて

好き勝手な形で

千切れている雲たちを見ていると

千々にに乱れるどころか何だか楽しくなってきた。

 

 

きわめつけはこれ。

 

分類すれば

背骨雲でしょうか。

 

空に浮かぶ

「三保の松原」の蜃気楼

みたいでもある(笑

 

なんか

綺麗だ。

 

と言うわけで

今日の散歩は上を向いてばかりいたので

首がおかしくなってしまったのでありました。

 

♪雲にのりたぁい

♪柔らかな雲にぃ

 

 

今日の「いったい何が!?」

 

数日ぶりに

暑さがぶり返した

8月23日火曜日のパリ。

 

シャンゼリゼで

凄いものを見た。

 

凄いというか

日常生活の環境では

まずお目にかからないであろう光景。

 

2台の車が牽引車に乗せられるところなのですが

その車がなんと

フェラーリと

ロールス。。

 

 

この界隈には

フェラーリのディーラーも

ロールスのディーラーも

無いし

プレスティージ・カーのレンタル屋さんも

なかったはず。

 

例えば

好き者たちが集まってお互いに見せっこしたり

旧交を温めたりする

クラッシック・カーやプレスティジ・カーの

イヴェントも

とりあえずこのあたりで行われていないはず。

 

「Youは何しに」シャンゼリゼへ!?

 

 

下世話な話をすると

このフェラーリは

すでに世界中で販売終了してるモデルで

新車当時5000万円弱くらい

今は中古しかなくて8〜9000万円...

 

ロールスも

ロールスらしからぬ4輪駆動車で

最高グレードのファントムなどよりは

うんと安いとは言うものの

5000万円弱はするはず。

 

まさか

まさか2台揃って故障で

レッカー呼んだとか!!??

 

いったい

何があった!

 

しかし

高性能で精密な

超高級車は

生産台数も限定的ではあるものの

3万点以上の部品を

その大半を特別設計で作り出し

ほぼ手作りに近い生産工程で生み出される

現代の科学工業の英知の集合で

人間の技と知識の粋を集めた

宝物のようなもの。

 

電気自動車は

動かす原理が単純で

部品数も10分の一以下ですみ

複雑な工程は取る必要もない

ある種の

大量生産に向いた工業製品に過ぎないのです。

 

内燃機関を制御して

多くの部品を連携させながら複雑に動かし

早く

安全に

人間を運ぶ「ガソリン・エンジン車」が

消えてゆく将来は

寂しい。

 

電気だって

それを生み出すには

多くの二酸化炭素は排出するんだけどね。

 

原発は

ウランを掘り出し

精鋭する過程で

大量のエネルギーを要するのです。

 

地球年齢で言えば

現在は第4間氷期が終わり

第5氷河期に入ろうとしている。

 

つまり寒冷期に向かっていた筈なのです。

 

確かに二酸化炭素のせいで

温暖化しているのかもしれないけれど

地球の自然の活動に逆行する環境に

かなり地球の自然の反応はおかしくなってる

ように思えて仕方がない。

 

異常な程の暑さの夏を終えると

豪雪の冬が来たり

各地で大雨や洪水は例年の事になってるし。

 

短絡な

脱二酸化炭素思想は

危ない面もある筈なのだけれど

誰もその事は言わない。。

 

 

 

今日の鉄の貴婦人

 

このブログに

極めて頻繁に登場する

トロカデロの「シャイヨー宮」のテラスが

ずっと奥の

大噴水と庭園を見下ろす先端部が

長らく工事中で

愛想のない板壁が立てまわしてあります。

 

 

その板壁には

エッフェル塔の方向が見晴らせるように

金網付きの窓が開けてるんですが

さらに今回

新たに妙なものが付け加えられていました。

 

 

まず

なんと「潜望鏡」が!

 

しかも

素人のやっつけ仕事のような

かなりいい加減に作った様に見えるもの。

 

 

 

一体全体

誰が

こんなところにこんなものを

作ったんだろ?

 

工事の請負会社だったら

こんな物は作らないだろうし

もし作るなら

もっときっちりとした物にするでしょうよ。

 

第三者が勝手にこんな所にこんな物が作れるか

というと

それも微妙だし。

 

その左側には。。

 

 

小さな丸い穴が幾つも空いていて

良く見ると

ガラスがはめてあって

まるで小さな丸窓。

 

しかも

それぞれのガラスには

19世紀後半の

ごく最初の「ガラス板」写真の様に

建設期のエッフェル塔や

オペラ座など

19世紀のパリの名所が薄いブルーやグレーで

焼き付けてあった。

 

 

その中に

エッフェル塔の足元から

上のアーチを仰ぎ見た絵柄があったので

そこにレンズをくっつけて撮してみました。

 

もちろん

向こうには本物のエッフェル塔を入れて。

 

そして

潜望鏡の右側には

前からのぞき窓があったのですが。。

 

 

それが

来るたびに

カップルがつけてゆく錠前が

限りなく数を増やしていて

今や鈴なり。

 

向こうには

ちゃんとエッフェル塔が

見え...やしない。

 

 

これらのカップルが

二度と別れたりしませんように...

 

 

 

そののぞき窓がこんな具合なので

板壁のさらに右のほうに

毎回窓が増えていったのです。

 

 

 

 

そして

一番右端に

今日また一つ増えていました。

 

 

ここは

まだ知られていないらしく

さらに

エッフェル塔に向かう中心線から

一番離れていて

人も集まらない位置なので

まだ誰も錠前をぶら下げていなかった。

 

文字通り

「穴場」ですw

 

最後に

他の場所からの『鉄の貴婦人』も

挙げておきます。

 

 

秋の花々が前を飾るエッフェル塔。

 

 

百日紅と。

 

 

「バルザック」の家(記念館)の背後のエッフェル塔。

 

 

水上生活者の船の向こうに。

 

 

「自由の女神」とのツーショット。

 

夏が

早足で遠ざかっていく気配の

8月22日月曜日のパリでした。

 

 

今日の本年初飛来

 

8月21日日曜日

今年の春以降で初めて

セーヌで白鳥を見た!

 

2月頃までは

冬に立ち寄ってまだパリに留まっていると思しきつがいを

時々見ることはあったものの

春以降は皆北に渡ってしまったらしく

セーヌに浮かぶ白鳥を見ることは

なくなっていた。

 

 

今日河沿いを散歩していたら

一つがいが

川幅の広くなっているあたの真ん中を

悠々と泳いでおりました。

 

早っ。

 

もう北の国から下ってきたのか!?

 

 

そのうち岸辺まで泳ぎ着き

川沿いの道路(並木の枝の高さ)からは

見えなくなってしまった。

 

下流にある橋まで行ってみて

振り返ってみたら

まだいました。

 

岸辺に集まる川藻か何かを

熱心に食べている模様。

 

そのまま対岸に渡って

上流の方向に歩き続け

あれこれ寄り道して

1時間過ぎに一本上流の橋まで来てみたら

例の

『白鳥の小径』の岸辺にまでやってきていた。

 

1kmくらい泳いできたらしい。

 

それにしても

「白鳥の小径」で「白鳥のつがい」を見られるなんて

言葉の遊びを超えた

風流な話ではあるわい

独りニタニタ。

 

 

どうです

まるで「シニャック」の一幅の絵のような

この写真。

 

素晴らしい...

と自画自賛するのであったw

 

 

 

 左端に

白い点が二つ見えますか?

 

セーヌ河に

エッフェル塔と

小型船と

橋と

二羽の白鳥と。

 

このつがい

いつまでパリに滞まるんだろ?

 

そのあと

どこまで渡るんだろ?

 

穏やかで

平和な日曜日となりました。

 

 

 

 

今日の時代感

 

パリ市内には

「パッサージュ」という名の

スポットがあり

一部の観光客に大人気です。

 

19世紀後半

第二帝政の時代に

急な雨でも紳士淑女があわてふためかなくて良い様に

路地の上に

ガラスの天井を作って

雨を避けられて

かつ

ウインドー・ショッピングも続けられるように作った

いわゆる「アーケード街」のはしり

のような場所の事です。

 

最盛期には300箇所ほどもあったらしく

現在30箇所弱が現存しています。

 

文化財として

まっさらに修復したところもあれば

かなり傷んだまま

時計が止まったような

古色蒼然としたところもあって

非常に「フォトジェニック」なポイントです。

 

 

そんなパッサージョの一つ

『パッサージュ・ショワジル』に

これまた

大層な時代を感じさせる「文房具店」が

残っています。

 

このパッサージュは

傷んでいたので家賃が安かったのでしょう

安物の衣料品店や

安物の靴屋さんや

倒産寸前のようなアートギャラリーや

よくわからないコンセプトショップがあって

その中の一軒です。

 

 

パッサージュにあるお店の大多数は

間口一軒みたいな小口の店なのですが

ここは4〜5件分のスペースがあり

高級感あるお店。

 

書斎で使うものを商っていて

日本で考える文具店とは

商品構成も

趣も

全く違います。

 

 

ね?

雰囲気が違うでしょ。

 

 

封筒に「封」をして

開けたらわかるようにする「封蝋」やら

そのロウソクで溶かして親指大に落とした蝋に

刻印をするブロンズ製の印章やら

聞きなれない物も多く売っているんですが

ここにあるのは

とっても現代的で且つかわいい系。

 

上段から

縦方向に据え置き型のペン立て

栞みたいなメッセージカード

ガラスの半球形の文鎮

携帯用ペン入れ

消しゴムやらクリップやらを入れる汎用性の物入れ

(マウスケースみたいですがマウスにはやや小さい)

最前列の小さなフィギュアはおそらくペーパークリップ

などなど。

 

驚いたのは。。。

 

 

量り売りのインク!

 

インクと言っても

プリンターのカートリッジではなく

手書きのペン用の

正真正銘の「インク」が

5色。

 

これは今時

とっても珍しい。

 

この店では

昔貴族が使ったような

文字が盛り上がった

銅版画製の名刺もオーダーできます。

 

 

その他

和風の意味不明な小物店が減っている今

まだ残る店の一軒で

なぜか笑ってるトトロ風の6匹のぬいぐるみが居た。

 

小物を真剣に見つめる

現地のお姉さんたち。

 

一人が着る

カタカナの文字の入ったTシャツが

目点。

 

 

150年以上の

時間の証人である「パッサージュ」を

尋ねてみるのは

楽しいひと時です。

 

 

 

今日の倒木

 

フォッシュ大通りです。

 

道幅130m。

 

写真に写っている

凱旋門に近づいたあたりは

片側それぞれに3車線+自転車レーン有るのですが

もう少し下ると

車線がもう二つ増えます。

 

写っている限り広くは見えない

ひろ〜い大通りの

車線の両側は

車線より広い遊歩道がありまして

緑の下草の中に木々に花壇にやあれこれが

点在しています。

 

今日は19日の金曜日で

お昼前後にかすかに小雨がしばらく降った以外は

どんよりとした曇り空。

 

 

ここは

決して公園ではありません。

 

あくまで

大通りの両側にある遊歩道ですが

結構な巨木や古木が点在しています。

 

 

そこで

倒木に出会いました。

 

倒木と言っても

枯れて自然に倒れたのではなく

伐採されたようで

幾つかに切り分けられていました。

 

 

斃された木を見ると

常に心が傷むのですが

直径は優に1mを超える大木で

真ん中だけ少し窩になっていました。

 

それほどひどい虫食いや

病気とも思えないので

なぜ斃したのか気になります。

 

 

何らかの止むを得ない理由は有る筈で

すぐに若木が植えられるはずですが

やはり古木には替わり得ず

残念な気持ちは拭い去れない。。

 

 

それはそれとして

この遊歩道には当然ベンチも各所にありまして。。

 

 

敢えて倒木に見せかけた

木製の

面白い形の大型ベンチもあります。

 

 

というか

敢えて倒木を利用して

ベンチを作ったのだろうと思いますが

なんか

愉快ですよね。

 

座る位置によって

向きや

姿勢や

傾きが

違ってくるってわけで。

 

ちなみに

この「フォッシュ大通り」は

中央の広い車道の両側の

もっと広い遊歩道の端に

両側に並ぶ建物との間に

さらに2車線分の車道と

建物側に普通の幅の歩道もあるんです。

 

国土が広いって

何だか

精神的に余裕が出てきてくれます。

 

それこそ

「そんなに急いでどこ行くの?」が

そのままの意味で通用する

ゆとり国家なんですね

少なくとも空間的には。

 

精神的はことは

ここでは話題に致しません。

 

 

今日のパリジャン

 

ショーウインドー全面に

板チョコ。

 

最近

上質のものを厳選しておいている様な

食品スーパーなどに

見かける様になったチョコレートの

直営店がありました。

 

 

特徴は

とにかくパリの「観光的イメージ」の

イラストを描いた板チョコ。

 

これまでのチョコレートのパッケージのイメージを

ガラリと変えた

若者向けというか

観光土産的というか

「パリジャン」な外見の

とにかく斬新な見てくれなんです。

 

お店の場所は

オペラ大通り。

 

 

店の内装も

チョコのパッケージと同じ様に

カラフルで

若々しさ溢れてます。

 

 

国旗の「トリコロール」で縁取りをした

正方形のボックスは

近年カフェで

エクスプレッソに

一緒に添えられていることが多い

2cm角ほどの小さな板チョコの

詰め合わせなのでしょう。

 

その小さな板チョコの

一枚一枚が

ちゃんと包装されているんですが

「ここんち」のは

普通の板チョコと

同じコンセプトのイラスト。

 

これは

一枚ずつコレクションすると楽しそうです。。

 

 

これが

普通サイズの板チョコ(タブレット)で

どこのショコラティエにも

また大量生産のメーカー品にも

このサイズの板チョコが定番で

通常100gです。

 

「ここんち」のは

厚みがあるので150gだと思われます。

 

 

ハート型のカンカン入りは

「トリュッフェ」

と書いてある。

 

直径1,5cmほどの球体に丸めた

ソフトチョコに

ブラックのカカオパウダーをまぶしたものを

トリュッフェ(トリュフまぶし)

と呼びます。

 

三大珍味のひとつと言われるキノコ

「トリュフ」

みたいな色合いだから。

 

でも

ここんちは

ほぼ「板チョコ」専門の店のようで

この「トリュッフェ」以外には

有名ショコラティエが主力商品にする

一口大で

各種のクリームなどを封じ込めたものは

ないようです。

 

 

 

右端の2枚の

小型の板チョコは

30gで3,15ユーロと値札が出ていました。

 

左の貴婦人イラストの1枚はカカオ71%の

ブラックで

右の虹イラストの方はカカオ41%の

ミルクチョコレート。

 

 

ミニには

「アルファベット」イラストも

 

そういえば

アルファベット・ビスケット

というのがあったなあ。。

 

 

「タブレット(板チョコ)」の

包みを剥いたのが飾ってありますが

上半分のカエルの顔がかわいい。

 

これがどうやら

ここんちのロゴのようで

どのタブレットの包み紙にも

赤い色のカエルの顔が

入ってる。

 

 

お店のドアと

ひさしの日よけにも

赤いカエルがしっかりと

こちらを見ておりました。

 

こういう今風の若向デザイン・コンセプトを

「コンテンポラリィ」

と呼ぶようです。

 

しかし

いかにも「観光みやげ」って感じは

拭えませんね。

 

 

 

今日の秋空には枯葉が似合う

 

まだ八月の半ばを過ぎたばかりだというのに

パリの空はすっかり秋の空気に満たされています。

 

昨日一昨日と激しい夕立に見舞われ

昨日の宵の口には

ナイアガラの滝つぼ近くにいれば

こんな感じか

というほどの

まるで綿アメを作ってるタライに中みたいに

膜状の雨しぶきが空中を渦巻いていたほどですが

今日は打って変わって晴れわたりました。

 

 

でも

まだ「夏の期間中」の秋なので

うろこ雲はない。

 

これで

九月半ば以降になると

「本物の秋」

になるんですけどね。

 

そして十月後半は

「冬の期間中」の秋になり

薄暗い雲が垂れ込めたり

しょっちゅう雨の日が続いたり

同じ秋といても

三段階があるのです。

 

 

空の色は薄みを帯び

空気感は透明度を増しています。

 

それとともに

気の早い枯葉が舞い散り始め

パリ中の地面には

枯葉が積もっている有様。

 

 

今日17日の午後の気温は27度「しか」なく

日陰は

まるで冷房の効いたデパートの中を

歩くような涼しさで

心地よい風に舞って

枯葉は車道にまで舞い飛んで行きます。

 

 

まだまだ「走りの」枯葉に過ぎず

しかも中には

気の早い緑の葉っぱまで

落っこちてきている有様です。

 

 

あちらにも

こちらにも

吹き溜まりには枯葉の群れ。

 

しかし

シャンソンに歌われる枯葉のイメージのような

暗さも

寂しさも

寒々しさも

まだ全くありません。

 

 

もちろん

放っておくわけに行くはずもなく。。。

 

 

パリ市の清掃局の係りが

たった一人「手動で」枯葉集めをしていました。

 

「手動で」箒で集めて

「手動で」ビニール袋に詰めて

一か所に集めています。

 

もう数日経てば

ホースで空気を吹き付けて

枯葉の群れを一か所に押し集め

その後特殊車両で回収に来るはずです。

 

夏のヴァカンスはまだ終わっておらず

街角に市民の姿は少なくて

観光客ばかりが目立つ昨今ですが

市民が戻ってきて日常生活が始まる頃には

本格的な秋の気配がやってきて

冬を迎える準備も始まることでしょう。

 

今はまだ

真夏の光の恩恵を十分に受けながら

残り少ない夏を楽しむ段階です。

 

 

大統領府『エリゼー宮』も

透明感ある空気の中で

ひっそりしているようですが

今年は

コロナやウクライナ戦争や問題山積の渦中にあって

大統領はまだ休暇を取っておらず

今日もこれから閣議でもあるのか

おまわりさん達が群れていました。

 

おまわりさんの群れより

枯葉の群れの方が好ましく思う

私です。