今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のエッフェル塔

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久しぶりに

エッフェル塔の写真を撮りたくなって

直近下の花壇の

お花に包まれるように

写してみました。

 

本当はこの足元の川岸の通りの並木に

20〜30本の桐の木が使われていて

5分咲きくらいの頃

もう少し経たないと紫が映えないから

満開になったら是非こようと思っていた

にもかかわらず

すっかり忘れておりまして。

 

来てみたら

もう終わりに近くて

大半は散って

残った花も枯れかかってみすぼらしかった。

 

残念。

 

お天気は良いし

最近物忘れが酷い自分に腹を立てながらも

澄み渡る空に

花壇とエッフェル塔は

切っても切り離せないと

独りわけのわからないことを呟きながら

シャッターを押すのでした。

 

明日は

何か忘れてることはなかったか?

 

今日の順番

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嗚呼

野麦峠...

 

ではありませんが

通りかかった道の脇から下りになった

公園みたいな斜面の緑地に

野麦が

穂波を風にそよがせて

銀色に輝いておりました。

 

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麦の穂波って

風で畝ると

光で

白く見えるんです。

 

そんな事に気がついた。

 

なんで

こんなところに麦が

頭の中は「はてなマーク」がぐるぐる。

 

小さな種が

毎年どこからか風に運ばれてきて

根付いて

増えていたのだろうか。

 

つい先日までは

野生のデージーが群生して

権勢を誇っていたのに。

 

時間の経過が

植物界の栄華盛衰を左右するのか

なんて

無粋なことは申しません。

 

日時の経過で

野生の植物の順番というものが

決まっているんでしょう。

 

ということにも

改めて気がついた

今日の散歩でした。

 

今日の華燭

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トロカデロ広場を通りかかったら

新婚さんのご一行に遭遇。

 

式を挙げた後

エッフェル塔を背景に

記念写真を撮りに来た模様です。

 

これ

コロナ禍以前には

ごく普通に見る光景でした。

 

フランスには

ホテルの「結婚式場」なんてありませんし

「玉姫殿」も「平安閣」も有りません。

 

まず

市役所(パリでは区役所)の

それ用の部屋で市長や助役に

結婚式を挙げてもらいます。

 

民法典を前に

「夫婦の法的な権利と義務」を聞き

その法的義務を守ることを誓約し

婚姻証明書に

市長と新婚の二人と証人(大抵は友人)二人が署名して

晴れて二人は夫婦となる。

 

これは

法律(民法)上の結婚式。

 

次に

教会に行って

神様に夫婦となる成約を

神父の祭司で行います。

 

これは法的には意味はないのですが

ヨーロッパ人の習慣です。

 

そして

その町の名所旧跡や美しい景色の場所に行って

記念写真を撮る。

 

そのあとは

自宅か

レストランで

親しい人たちを招いてお食事会。

 

田舎では

一晩中食えや飲めや踊ろうぜ

になることも。

 

この写真の方々は

イスラム系だと思うので

教会ではなくモスクに行ったのでしょう。

 

外国人でも

市役所で合法的に結婚できます。

 

それを大使館に届けると

日本の法律でもフランスの法の元でも結婚したことになり

日本の法律上で結婚しただけの場合より

フランスの社会制度の恩恵を受けやすくなり

有利な場合があるんです。

 

とりあえず

お二人には

おめでとう。

 

今日の美術散歩

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今日は

行きたかった

『ジャックマール・アンドレ美術館』

まで足を伸ばしてきました。

 

「ポール・シニャック特別展」

をやってます。

 

この美術館は

19世紀後半の

エドゥアール・アンドレ氏と言う

美術に造詣の深いブルジョワジーが

「ガジェット・デ・ボーザール」という

美術専門新聞を買収する傍らで

せっせと美術品を買い集め

自分でも美術館を作りたいと願っていた

奇特な人物の住居でした。

 

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画家とファション・デザイナーとして名声を博していた

ネリー・ジャックマールという女性と結婚し

彼女の協力も得ながら構築したコレクションは

彼の没後も夫人の手でコレクションが続けられ

5000点にも及ぶ価値の高い美術品を

屋敷共々フランス学士院に寄贈して

美術館にしてしまった。

 

シニャック展は

各種施設の営業規制期間中から看板が出ており

本来なら3月から開始されるはずでした。

 

開館と同時にきてやろうと

思っておりまして

本日ついに。

 

外の看板に

美術館の再会許可の日である

5月19日から7月19日までと

しっかり書き直してありました。

 

内容については後日

別のブログでご紹介しようと思っております。

https://blog.goo.ne.jp/potatohouse『行ってみませんか...こんな素敵な世界へ』

乞うご期待。

今日の下地

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フランスの人たちは

美術館がお好きです。

 

現在コロナ禍で半年閉っていた美術館博物館が

先週水曜日から

やっと解禁になりました。

 

散歩中小雨が降り出しそうな雲行きだったので

近くの美術館に入ることにしたのです。

 

いったい何人の人々が知ってるだろう

というような

現代作家の特別展だけをやる

美術館なんです。

 

コロナでなければ数ヶ月前からやっていたはずの

「アンヌ・イムホフ」という

ドイツのヴィジュアル・アーティスト「静物展」です。

 

落書きしたガラスの迷路やら

レールに沿って頭上をゆっくり巡回するスピーカーが

妙な音を聞かせてるだけ

なんて

なんだこりゃ

なものが

わけわかめ

な感じで演出されてました。

 

古代文明や

ダ・ヴィンチから北斎を経てパンク系まで

あらゆる特別展に

とにかくフランス人は並んで押し寄せます。

 

今さすがに人出は少なく

予約してなかったけれど

飛び込みで入れました。

 

いましたよ

親子連れ。

 

何組も。

 

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さすがに

「絵になりそうな光景」の作品の前を選んで写したものの

幼稚園から小学1〜2年生くらいの子供

連れてきますかね。

 

それで

熱心に見ているわけです。

 

お父さんや

お母さんが

なにやら説明してるんですよ

必ず。

 

子供達も

別にグズるわけでもなく

落ち着いて

見てるわけです。

 

すごいなあ。

 

かくして

文化を日常の次元に取り込んでるフランス人たちは

こうやって

再生産されて行くんですねえ。

 

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今日のトロンプ・ロゥイユ(目眩し)

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先週から

エッフェル塔を見晴らせる

トロカデロのシャイヨー宮のテラスで

面白いことをやってます。

 

エッフェル塔の第一展望台の下の部分から

氷河が流れてくる様な

エッフェル塔が峡谷地帯に立ってるかの如き

だまし絵を

足元から

7〜8m先の低い衝立の様な部分にかけて

描いてあるんです。

 

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当然ですが真正面からでないと

完全な「絵」にはならなくて

その位置には長蛇の列。

 

並びたくないので

最前列の人のすぐ横で我慢しましたよ。

 

もちろん

少しズレますけど

別に良い。

 

みんな並んで

先頭まで行ったら

連れをその位置に立たせて

ジャンプさせたりして

楽しそうに移しておりました。

 

一体全体

誰がこんな事考えついたんだろか?

 

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テレビや新聞のニュースでも

伝えておりました。

 

日本では

せいぜい

顔の部分をくりぬいた

ガンダムのパネルでも立てるくらいが関の山。

 

いろんな事考えるねえ

おもろい。

 

 

 

 

今日のおひげ

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5月23日は日曜日。

 

それほどの好天でもなく

どちらかというと肌寒い1日だったとはいえ

やはり

セーヌも岸辺は

あちらにもこちらにも

親子連れや

友達同士や

カップルや

お一人様や

ジョギングに勤しむ人々や

スケボーや

なんやらかんやら

結構な人出でした。

 

やっぱり

座っておしゃべりに花を咲かせるわけです。

 

一人は綿あめ

もう片方はストローで飲み物を片手の

二人のお嬢さん方。

 

流れの中には

鴨がつがいで泳いでおりました。

 

のどか

を絵に描いたような

光景でした。

 

ちなみに

「綿あめ」は

フランスでは「Barbe à Papa」

と言います。

 

「バルバパパ」

パパの頬ヒゲ。

 

真っ白で

長くて

ふわふわな頬ヒゲのパパを持つ子供は

きっと

サンタクロースの子供に違いない。

 

 

今日の乙女

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♪亜麻色の長い髪を

♪風が優しく包み込む

♪乙女は胸に白い花束を

♪羽のように 丘を下り

♪優しい彼の元へ

♪明るい歌声は恋をしてるから〜

 

そんな女性が

前を歩いていました。

 

本当に亜麻色の髪で

さらに

たて巻き毛の先端部分だけ

明るいピンク!

 

前から吹いてくる風で

頭の上半分の髪が

優しくではない程に

舞い上がっていました。

 

あんまり素敵な髪だったので

ご本人に断りなく

後ろから素早く一枚

写してしまいました。

 

ごめんなさい。

 

そのうち反対側の歩道に渡って行ったので

追い越しざまに

遠目に横顔を見たら

メガネをかけて

とても精悍な

頭の良さそうな細面の女性でした。

 

2000年代初期に流行ったこの歌の

歌詞ほど甘い感じの女性ではなく

とても

理知的で活動的な

フランス人ならではの

強そうなお嬢さんでした。

 

眼福眼福。

 

今日の「最初っから」

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コロナ規制が解除され

一般商店も営業が再開されて二日目。

 

大型店舗も再開だということで

デパートを覗いてみたら

驚いた。

 

なんと

バーゲンやってた!

 

フランスは

小売店法で

「過当値引き競争」を防ぐため

「バーゲン(SOLD ソルドと言います)」は

夏と冬と

政府に決められた日付で4〜6週間行われます。

 

しかし近年

業界もあれこれ競争が激しく

「バーゲン(ソルド)」という呼び名を使わず

「全店・全商品ではない」とか

いろいろ言い訳をくっつけて

正規の二度のバーゲン期間の間に

バーゲンを行うことが習慣化しておりますが。

 

でも

何ヶ月も営業出来ず

やっと商売がやれる様になったしょっぱなから

バーゲンって。。

 

仕入れないわけには行かずに

「夏物」を仕入れていたはずで

その前に

営業しなかった時期の冬物を

なんとかしなくちゃいけないし

最初からバーゲン。

 

企業も従業員も

本来の収入の7〜8割ほどの政府補償があるとはいえ

換金したいんだろうなあと

他人事ながら

思ったりしたのであります。

 

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今日の初日

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昨日お伝えした通り

実に6ヶ月ぶりに

今日からカフェやレストランの屋外での営業が

再開されました。

 

いやはや

いたるところで

コロナ禍など無かったかのごとくに

カフェのテラスは超満員。

 

この写真は

カフェではなくレストランで

仮設テラスというより

交通量の少ない場所で

しかも広い駐車帯を良いことに

テーブルが沢山外に並べられ

13時頃に20分間ほど大粒の雨だったにもかかわらず

その直後の光景です。

 

もちろん屋根はなく

パラソルでは雨には不十分であるにもかかわらず

しかも

パラソルで覆いきれない席もあるというのに

みんな

楽しそうに昼食を楽しんでおりました。

 

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夕方通りかかったこのカフェも

全面ガラス張りの壁の外の歩道に並べたテーブルに

人々がぎっしり。

 

どの店も

しっかりお客が入って

みんな楽しげでした。

 

みんなマスクしてないし。

 

少なくとも

これらの場所では

コロナ禍の窮屈で辛かった生活は

すでに過ぎ去った過去の事

みたいな

16ヶ月ほど時計を巻き戻した様な空間に

なっておりました。

 

本当に

全てが過ぎ去って

笑い話になる日が早く来て欲しいと

心より思うのでした。

 

今日の準備着々

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明日5月19日から

カフェと一部レストランンの

屋外(テラス)営業の再開が許可される。

 

何しろ昨年1回目のロックダウンの後

一時期営業が認められていた飲食店が

2度目の(前回より緩い)外出規制と商店の営業規制で

また休業になって以後

実に半年ぶりの

営業再開。

 

各店ともに店先の歩道の一部や

車道の駐車帯の一部を

仮設テラスにしてあったスペースを再使用するために

半年の傷みや汚れを落として明日に間に合うように

競争で

修理・修復・再設置を進めています。

 

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このテラスの店は

坂を下った一番右の角

 

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この写真は同じ店(上とは違います)の

昨日と

 

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今日

 

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ここんちは

通りの反対側が駐車帯だったため

狭い通りとはいえ道を横切りながら給仕することになる

 

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部品が足りないのか

職人さんがどこかに電話中なんてところも

 

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ここはすでに

テーブルも用意されていました。

 

お店からも

市民からも

カフェの営業再開は待ち望まれている

フランス社会なのです。

 

 

今日の忍びの者

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花屋さんの前を通るたびに思う事。

 

商品のお花を店の前の歩道にたくさん並べて

店の壁と展示してある花々との間は

人一人が通れるだけしか空いてない事など

ザラなのです。

 

日本だったら

という言い方は嫌なのですが

きっと「違法」なんでしょうねえ。

 

こちらでは

お店が市の公共サービスの歩道管理課に

許可を申請してあるはずなのですが

そういうのが許可される

心の広さといいましょうか

お花の人間社会に占める位置といいましょうか

良いですよねえ。

 

ただ

今日のひとりごとはそんな事ではなくて

バケツに入った花々や

鉢植えに混じって

背の高い木が二本。

 

こちらは

ペントハウスの住人が屋上に空中庭園を作るので

結構背の高い木々も扱ってはいるものの

屋上庭園や窓の前のテラスのためなら

強風に倒れないように

もっとしっかりした幹の木のはず。

 

しかも

オリーブの大木や

糸杉やモミの木などのコニファー

あるいは

東南アジアや南米やアフリカなどの

生命力の強い木が好まれる。

 

でもこれ

普通のプラタナスで

高さは7〜8mありそうだけど

幹が細いのでまだ全くの若木で

落葉樹ということもあり

屋上の空中庭園には向かないはずなのになんで

とよく見たら。

 

なんと

歩道に植えられてる街路樹でしたよ。

 

同じ通りの他の木より小さいので

ここだけ植え替えたんでしょうが

それが

商品ディスプレーに「紛れ込んでる」ところが

(紛れ込ませてる?)

憎いねえ。

 

うん

悪くない。

今日の齢(よわい)

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いかにも

齢を重ねていそうなプラタナスがありました。

 

南フランスには

ルネッサンス時代からの

樹齢400年以上ののプラタナスは時々あって

四〜五抱えほどの太さにもなり

根元は洞ができていたりしますが

フランスでは

そこまで古いものは聞いたことはなく

古くてもたかだか200年ほどで

せいぜい二抱えの太さまでしか

育たない様です。

 

特に

北フランスの都会の街路樹は

南ほど日差しが強すぎないので

南仏の街路樹の様に枝が張って葉の生い茂る必要がなく

一応病気などもあって

半世紀くらいで一斉に植え替えたりするらしく

幹もスッキリして太さも揃っていて

この写真の様な節くれだったプラタナスは

あまり見たことがない。

 

この木は100歳くらいでしょうか。

 

実はその一本の下にベンチがあった。

 

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そして

そこに男性が一人

ぽつねんと座っておりました。

 

老木と老人

齢と齢。

 

いいなあ

こういうのって。

 

今日の新規開店(予定)

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午前中は冷たい小雨が降る

午後も気温が12度までしか上がらなかった

金曜日。

 

シャンゼリゼに

全体が工事中のシートで覆われた大規模な建物が

遠目から

見えました。

 

ワンブロック全体が一軒の大きな建物である事と

シートに沢山のマヌカン並んで描かれて珍しいかった事で

近づいてみました。

 

その建物は

確か

銀行だったはず。

 

それにしては

マヌカンが並ぶデザインって?

 

そうしたら

ロゴが見えました

DIOR

って。

 

ふ〜む

その並びの100m先に

1年前にできた新しいDiorが

あった筈なのに

もう一軒??

 

近年

高級ブランドの店の

新たな場所での新規出店や

旧店舗から場所を変えて大きくする傾向が

非常に目立っていたんですが。

 

世界中での疫病の大流行で

売り上げは減ってると思われるんですが

こんな時こそ

店舗の拡充を

ということなんでしょうねえ

大資本は。

 

最近工事中のビルの外壁のカバーには

完成形の建物の写実的な絵を実物大で描く事が多く

それはそれで素敵なんですが

この小さな(小さくはないけれど)マヌカンを

沢山並べるデザインには

感心させられました。

 

フランスで

一番もてはやされてる

つまり「浮ついた階層」のブランドが

順不同で

CHANEL

DIOR

GUCCI

LOUIS VUITTON

なんです。

 

儲かってるんだろうなあ。

 

 

 

今日の無人

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シャンゼリゼのスタバは

その昔『リドのアーケード』という名称で

世界中に知られていたアーケードにあります。

 

30年以上前に

リドが

同じシャンゼリぜの

もっと凱旋門寄りに移転して大きくなった以降も

ずっと『リドのアーケード』という名称は

変わっていなかったのですが

5年くらい前か

定かではありませんが

或る日突然「シャンゼリゼのアーケード」と

名称が変わっていました。

 

まあ

仕方ないと言えば仕方ないけれど

昔を知る身にとっては

時代が変わった

という衝撃でした。

 

リドは

アーケード入口の右側の階段を降りた地下でした。

 

今はスポーツクラブが入居しているらしい

ブルーの案内板が見える。

 

そのアーケード自体は

古色蒼然としていて

左右に並ぶ小さな商店もレトロな店ばかりで

19世紀のパッサージュの香りがする

穴場だったのに。

 

10年ほど前から

入ってすぐの真正面ド真ん中の位置に

スタバがやってきた。

 

昨年3月以来

繰り返される外出規制と商店の営業規制で

パリ中のカフェは

年間に正味3ヶ月も営業出来ていないというのに

スタバは「テイク・アウト店」の特例を利用して

年中無給で営業。

 

中に並んで注文するため

実は結構「密」になるにもかかわらず。

 

それが

この「シャンゼリゼ店」は

昨年の秋以降なぜだか閉めてるんです。

 

久しぶりに見たら

古色蒼然としたアーケードの雰囲気に溶け込んで

何だか

歴史的遺跡みたいに見えた。

 

そうそう

そうやって

おとなしくしてる方が良い。