今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の旬

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道路沿いにあるEV車の充電スタンドに

角のない柔らかな線の小型車が止まってって

なぜだか気になった。

 

引き返してよく見たら

 ホンダのEVだったのです。

 

昨年秋の

欧米のどこかのモーターショーでの

『ホンダ e 』発売ニュースで記憶に残ってたシルエット。

 

確か10月末の発売開始だったはずなのに

もうパリの街中を走ってたのか。

 

最近の日本社の

エッジだらけのトゲトゲしいデザインにうんざりだった私に

この車の雰囲気の「角の取れた上品さ」に興味を持ってたのです。

 

新車発表からものの2ヶ月かそこらで現物を町で見るって

電気自動車の獲得した市民権にびっくり。

 

さすが「エコ」やら「自然食品」やらが大好きな

パリジャンだけのことはある、と妙に感心したのでした。

 

 

今日の床屋政談

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偶然

なんとも良い感じの床屋さんを見つけた。

 

理髪店でもなく

もちろん美容室でもなく

あくまで「床屋さん」の雰囲気が溢れ出てる。

 

ぱっと見「古色蒼然」な感じだけれど

機材は新しそう。

 

バルセローナのゴシック街の路地で

「半世紀以上前のだろ」

という感じの床屋の椅子を置いて商売やってる

タイムスリップして来たみたいな理髪店があったけれど

ここは

若い店主がなんだかエプロンも似合ってカッコよく

一目で気に入りました。

 

「HAIRCUT & SHAVE」

と書いてあるのもいいですね。

 

男は

床屋でヒゲをあたるもんだってぇの。

 

 

にいちゃん

1丁ヒゲ当たってくんな

気に入ったら

贔屓にしてやるぜ

それにしてもよお

今の政わ

よくねえなあー。

 

なんてセリフを言ってみたい気がしましたw

 

今日の「やっちまったなぁ!?」

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全国展開してるらしい寿司屋。

 

もちろん経営は日本人ではない

全国展開ですからね

何しろ。

 

店内の簡単なテーブルと椅子で食べられるし

デリバリーもやりまっせ

みたいな

ややわけわからん店なのですが。

 

今は当然テイクアウトだけでやってるみたいなんだけど

やっちまったなぁ〜♪

 

「ラーメン団子」

と書きたかったらしいポスター。

 

長音記号を「文字」だと思った誰かさんが

横書きだった原稿を縦書きで印刷させた。

 

従って

爆笑の「ー」になりました。

 

てか

「ラーメン " 団子 " 」ってなんじゃ。

 

よく写真見たら

どうやら「餃子をトッピングしたラーメン」らしい。

 

おそろしや

おそろしや

いくら

パリでラーメンが流行ってるって

いくら

フランス人がラーメン屋で餃子も「一つ覚え」で頼むからって

「ラーメン餃子一緒盛り」はないでしょうよ。

 

「団子汁」かよ

と独りでツッコンで見たのでしたw

 

ちなみに店名は

『PLANETE SUSHI』

です。

 

宇宙人じゃあ仕方あるめえ...と

納得。

 

 

 

今日のレストランは営業中

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散歩中に土砂降りの雨に遭遇。

 

小さな折りたたみ傘を持ってはいたものの

雨を通さないはずのナイロンみたいな生地の上っ張りを透して

中の上着もぐしょ濡れになってしまいました。

 

いそぎ足で歩いていたら

営業禁止のはずのレストランが一軒

なにやら明るい。

 

よく見たら

店頭販売をやっている様子。

 

クレープをその場で焼いてくれるようで

それ以外にも

チーズの切り口を電熱器で温め

とろけてくるところをすくい取って食べる「ラクレット」を

サンドイッチにしてくれるらしい。

 

なんと牡蠣まで

6個12ユーロ

12個22ユーロ

12個+白ワイン1本で30ユーロ!

これは殻を開けてもたせてくれるはず。

 

涙ぐましい努力です。

 

そして極め付けは

奥に並んでるワインボトル。

 

今やあちこちのレストランがやり始めたのですが

ワインのストックを寝かせておくのもつまらないので

「店頭で売っちゃえ」というわけで

一般の商店は営業できるのに

カフェとラストランだけ営業できないのが延々と続いてる。

 

政府から

前年の売上の80%とかの支援金が出てるらしいけれど

閉店した店もあちこちで見かけます。

 

辛い時代を生き延びるために

みんな必死で頑張ってる。

 

 

 

今日の疲れは足から

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毎日

健康とブログのネタを探して散歩を欠かさない

今日この頃。

 

悪天候と日曜祭日wを除いて1時間半から2時間ほど

5000歩から12000歩くらいも

歩いておりまして

白状すると

足が痛いです。

 

この写真の「タイ式フットマッサージ」の店の前は

しょっちゅう通ります。

 

それにしても

近年パリでは

「タイ式マッサージ」の店が急速に増えているんです。

 

間口2mほどの店から

この写真のような大型店まで

下手すると100mおきに3件くらいもあったりします。

 

「フット・マッサージ」とうたっているところは少ないですが

そこそこエキゾチックで魅惑的な店頭の装飾で。

 

考えてみると

1店あたり最低一人多ければ数人はマッサージ師が居るはずで

パリに千軒以上ありそうだし

そんなに多くの「免許」を持ったタイ人の専門家がいるのか

少し怪しい気もする。

 

特に足裏は多くのツボが集中しているというし

下手なところを下手にいじられたら

何が起きるかわからないし

しっかりしたプロ以外には触ってほしくないですよね。

 

以前旅先で

都合のいい時間に予約できたので

ホテルのスパのマッサージをやってもらったことがあります。

 

深刻な背中の痛みが一発で治った体験があり

プロなら

ぜひお願いしたいところだけれど

流行りの「タイ式」の類には

入る勇気はございません。

 

 

 

今日の近衛兵

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とあるパン屋さんの店頭。

 

買い物に来た人が散歩中の犬を店の外に待たせるのは

お約束ですが。

 

これまでご紹介してきた例では

ワンコは皆ご主人様のお帰りを待ち焦がれて

店内の方を見つめてる

というのが定番でした。

 

何と今回。

 

飼い主が店内に入るや

くるっと回れ右してお店の入り口で

ご主人様の敵が来るのを警戒して見張りを始めちゃいました。

 

何と健気な

何と凛々しい

何と忠実な

ゴールデン・レトリバーではありませぬか。

 

ちなみに英国原産のこの犬は

血統書付きは皆クリーム色。

 

少しずつライトブラウンが混じり始めて

アメリカに渡って

ゴールドになったとか。

 

ですから

アメリカで

どんなに優秀な血統書を持ったゴールデン・レトリバーでも

ヨーロッパでは「分家」扱いで

その血統に価値は認められないんだそうです。

 

メーガン妃を見てもわかるけれど

英国貴族ってのは

閉鎖的ですねえ。

 

いやはや。

 

でもこの近衛兵クンは

犬種の性格通り

忠実で勇敢で頭が良いことがよっく伝わってきましたよ。

 

 

 

今日のハートの行方

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昨日の土曜日

商店街が結構な人出で狭い道に車は溢れ

両側の店先にも行列。

 

コロナの影響で

商店では一度に店内に入れる人数を制限してるので

行列は仕方ないにしても

パリではちと異様にも見える。

 

ところで

金のチャーンや

安価な色物の小粒の石をはめたリングやらを扱う

若者向けの安価なジュエリー・ショップがあるのです。

 

チェーン店なので全国にある

『Histoire d'Or』

直訳してゴールド・ストーリーですが

これ二昔前に大いに受けた猟奇小説を映画化した

『Histoire dÔ』(O嬢の物語)

の語呂合わせ。

 

その店の前にも10人くらい並んでて

いくらなんでも

なんでこんな店に行列が?

と不思議に思って

思い出した。

 

明日(つまり今日2月14日日曜日)が

『ヴァレンタイン・デー』だった!

 

中高生の女子が男子にチョコ配る日ではなく

愛するパートナーや家族にプレゼントを贈り合う日なのです。

 

すっかり忘れてる私って。。

 

今日念のため(何のだ!?)

気に入ってるお菓子屋さんのウインドーを覗いてみたら

ありましたよ

限定商品が。

 

ハート型のケーキ

うっすらピンクの彩色を施したカップケーキみたいの。

 

ハート型のケーキはあれだけの厚みがある以上

中がとっても複雑に

ムースやらなんやらが組み合わさってるはずで

食べたーい

と思ったものの

高そうなので直前で自制したw

 

でも

隣のハート型の風船はダメでしょ。

 

手を離したら

どこに飛んで行ってしまうかわからない

じゃ困ります。

 

よね!?

 

 

今日の空の彼方

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いやあ

今日も実に寒かった。

 

歩きはじめたら

大げさに言えば体の芯に冷気がぐさっと突き刺さるような

久しぶりにヨーロッパの冬の冷気を

思い出させてくれた。

 

ただ空は真っ青。

 

見上げると

ヒコーキ雲が一筋伸びていくところでした。

 

たぶん15分くらい前に飛んだであろうヒコーキ雲に向かって

直角に

一直線に飛んでいく。

 

あの飛行機には何人ぐらいの人が乗っていたんだろうと

ふと思った。

 

何も考えずに飛行機に乗ってとびまわれる日は

いつ頃来るんだろうかと

激しい焦燥感が襲ってきた。

 

飛んでいきたい

どこか楽しいところへ。

 

今日の白い歩道

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いやあ

今日も寒かったです。

 

おとといの雪が部分的に残っていて

この車など

丸一日以上ここに停めっぱなしなんでしょうね。

 

結構そういう車が多い。

 

それより

歩道が真っ白ですが

これは残雪ではありません。

 

凍結防止剤を撒くので

その名残なんです。

 

車道には

塩や砂を混ぜたものを撒く。

 

降り始めた直後に塩を撒くと

凍らずに早く溶けるんだそうです。

 

反対かと思ってた。

 

歩道は

歩行者が滑ると危険なので

凍結防止の一種の乾燥剤を散布する。

 

おかげで

アイスバーンにならずにいち早く乾いてくれるんですけど

ズボンの裾は汚れるし

即乾くわけではないので

シャーベトット状の時点で歩いたりしたら

華奢な靴なら染み込んで

乾かすと斑らに白い染みが残ってその靴はパーになる。

 

靴墨を塗って磨いても

その染みの後は残るんですよ

頑固に。

 

昔は

今のように街中で履けるような洒落た革製のスニーカーなんて

なかったし

精一杯頑張って買い込んだテストーニのお気に入りの靴を

一体何足ダメにしたことか

思い出しても落涙。

 

今日の氷登り

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日本の鯉は滝を登り

パリの赤魚は氷を登る

って

んなバカな。

 

こちらの魚屋さんは

売り物の魚にポーズをとらせるのですよ。

 

くるりと回りつつ

自分の尻尾を口にくわえさせられてる姿はよくみるんですが

1尾だけ

氷山のてっぺんに挟まれてるってのは

初めて見たかもしれない。

 

この赤魚本人も

苦笑いかも。

 

この赤魚は

昆布を敷いた大皿に丸ごと乗せてお酒を振りかけ

コリアンダーをまぶして蒸し上げて

ポン酢醤油で食べると

うまいんです。

 

今度は

生姜を効かせて

醤油とみりんで炊いて食べよう。

 

そうしよう。

 

今日のニコニコマーク

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昨夜半から降り始めた雪が明け方まで続いた模様。

 

朝には止んでいたが

一面の雪景色。。

 

というには大げさですが

昼間中陽光燦々だったおかげで日陰以外は残雪もなし。

 

山ほど散布した乾燥剤と滑り止めの砂のせいで

歩道は粉をふいたように白っちゃけていましたが

やはり積もった雪には落書きをしたくなるのは

万国共通のようで。

 

特に

この車のボンネットの「ニコニコマーク」が

本日の優秀賞ということにいたします。

 

フロントグラスの二つの丸をお目々だとすると

ボンネットは

鼻の穴とお口で

カバさんみたいにも見えるし。

 

簡単で

しっかりデザインになっていて

ユーモラスで

いいじゃないですか。

 

明日は

明け方マイナス6度のパリに

なる模様。。。。。

 

今日の発見

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いやあ

びっくりして

なんだか感動した。

 

一度も歩かなかった通りの照明器具屋さんのウインドーに

なんと

燭台が展示してあった。

 

多分月をイメージするのだろう

金箔貼りの円盤の前に立っているのは

なんと蝋燭!

 

ロウソクです

ロウソク型の電球ではなくて。

 

後ろに見えるコードは

この燭台の電線ではなく

燭台を置いてあるパネルの下に配線するためのもので

途中に穴があって

下に潜ってる。

 

その手前の細い線も

電線ではなくて

ちょうど下に敷いてある透明下敷きパネルの継ぎ目

なのですよ

本当に。

 

ウインドーに花をくっつけるようにして

よおーく眺めましたとも。

 

写真の具合が

いかにも照明が点いているように

後ろに陰になっているのも

たまたま

そんな風に写ってしまっただけで

このロウソクには火は灯されていませんでしたし

内側に電球が仕掛けてあるわけでもないのは

確認済み。

 

電気の照明器具屋さんに

ロウソクの燭台だ飾ってあるなんて

なんとまあ粋な事。

 

世の中

センスのいい人いるんですねえ

いや本当に。

 

これだから

散歩はやめられませんって。

 

今日の吃驚り

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驚いた

驚いた。

 

こんな小さなホテル見つけてしまったんですよ

これが驚かずにいられますかって。

 

しかも通りに面した地上界は「カニ」のレストラン。

 

二階建ての家自体が

パリでは見つけるのがとても難しいというのに

それがホテルだなんて。

 

毎日

なるべく行ったことの無いところを歩いてみよう

と心がけて散歩してる甲斐があった

というものだ。

 

世の中

楽しいことが溢れてる.....

と良いな。

 

今日の論破

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通りに面した外壁が

全面ガラス

その中はブラインドとカーテンで何も見えない

という場所の前を通りかかった。

 

間口4mほどの小さなもので

店舗なのか

なんなのか

何も軒先にも書いてない。

 

その中に

こんな人形がいました。

 

こちらの店舗は

よく店先に自分の商売にちなんだオブジェを飾ってるので

もしかしたら

と。

 

で同じガラスでドアがあって

30cm x 20cm ほどの真鍮のプレートが貼ってあって

「ほにゃらら弁護士事務所 法廷弁護士」

ありましたよ。

 

なるほど。

 

企業の買収の調査や

株式発行の手続きや

クレーム処理や

市場調査や

などではなく法廷で訴訟を専門にする弁護士さんの事務所。

 

男女二体の別々の弁護士人形

(そんなものがあることにも驚くが)

を向き合う様に置いて

相手側の男性弁護士を

ぐうの音も出ない程にやっつけてる得意気の女性弁護士

という景色にも見える。

 

事務所としてのアピールは

これだけ。

 

でも

いいなあ

このセンス。

 

今日の右往左往

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土曜日の今日

一日中雨が降り続き

散歩にも出たくないなあとゴロゴロしておりましたら。

 

ふと窓の下を見ると

前の通りはそこそこの商店街で

左右の路肩は駐車しており

間を二車線で走れる幅なのですが

まあ普通は

真ん中を一車線で走ってる感じでなのです。

 

ところがなんだかやたらと人出が多く

車も二車線に並んでギッシロとノロノロと大混雑。

 

突如けたたましくピーポピーポとサイレンが聞こえて

赤塗りの救急車が通りの入り口で入ってこれずに騒いでる。

 

国立病院連合会の白い救急車と違がって

消防署の救急車の方が「レスキュー隊」で緊急性が高い。

 

サイレン鳴らし続けても

車は日本みたいに一斉に通してあげようとはならない。

 

左右の列のそれぞれが両側にギリギリで寄せれば

なんとか真ん中を通れるのに

寄らない

寄れない。

 

ひたすら

前に進んでなんとかしようと

赤信号もあって進まないのに左右に避けない。

 

いつの間にかパトカーが来てて

救急車の前で

さらにけたたましく「ピーポピーポ」

お前らはようどかんかい!とやってるが遅々として

進まない。

 

カメラを取りに引き返して

また窓のところに来たら

まあまあそれでも結構進んでいたものの

ところどころに

二重駐車してたりで

とにかくカオスでした。

 

フランス人たちは

こういう時になると運転がチョーへたくそになって

脇によけたりできないんですよ。

 

もうね

笑う場面ではないにもかかわらず

笑っちゃう光景が

またしても眼下で繰り広げられておりました。